この記事では、問題集や通信教育を使い倒して学力アップする方法、さらには教育費を節約する方法を解説していきます。
とんびー家で長年やっている方法を具体的にわかりやすくお伝えします。
- 問題集や通信教育を使い倒す方法
- 問題集と通信教育で成績を上げるために必要なもの
- 家庭学習は塾と比べてどのくらい節約できるのか
このやり方で、全県模試で学年10位以内になりました。
問題集や通信教育の使い方次第で、家庭学習でも成績はあげられます!
こんにちは、とんびーです。
大学受験対策には「成績が上がる○○単語帳の使いかた」「○○問題集の使いかた」という動画やブログがたくさんあります。
でも、小中学生が問題集や通信教育を使って成績をあげる具体的な方法ってあまり聞きませんよね。
中学受験の対策ならたくさん出てくるんですが...
小学生は中学受験しないならそこまで突き詰めた勉強は必要ないし、中学生になると塾に入る子どもが多いからでしょうか?
「中学受験はしないけど、考える力がつく勉強は必要」
「中学生になったからといって、すぐに塾の必要なし」
と思っていた私は、そうするために何ができるのかと考えた時に、
「小学生の比較的時間のあるうちに勉強しておく」
「塾が必要になった時には、一番レベルの高いクラスに入れるように準備しておく」
という2つをやっていくことにしました。
そこでやり始めた方法が、今回の問題集や通信教育を使い倒して成績をあげる5つのステップです。
こちらが5つのステップです。
- 全ページを3部~コピーして本体はそのまま取っておく
- 苦手を見つけるため、まずは3周する
- 3周目に突入したら「できる問題」と「できない問題」を分ける
- チェックのついた問題を何度も繰り返す
- 間違いノートにうつして、少しずつ苦手を克服
この5つのステップで、できない問題をできるようにして成績を上げました。
年長さんから先取り学習を始めこの方法で勉強してきましたが、5つのステップは現在もとんびー家で日々実践している方法です。
私の独断と偏見で解説していきますが、ついてきていただけたらと思います。
おすすめ記事一覧
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【先取り学習のやり方とQ&A】小学校のテストで100点が取れる幼児・小学生の学び
【先取り学習のその後】13年前子どもが先取り学習を始めた家庭の今【考え方と効果と弊害】
とんびー家で実際に使用している問題集や参考書は、以下の記事でご紹介しています。
「全国統一小学生テスト対策」にも、日々の勉強対策にも、全県模試対策にもなる問題集です。
【全国統一小学生テスト対策問題集】算数|塾なしで偏差値60超!問題集・参考書5選
【全国統一小学生テスト国語対策】おすすめの問題集・参考書5選|塾なしで偏差値60超!
【全国統一小学生テスト理科】対策に使いたい問題集・参考書3選【家庭学習で偏差値60超】
【全国統一小学生テスト】対策に最適な社会の問題集・参考書4選【家庭学習で偏差値60超】
座学以外で学力をアップする秘訣は、以下の記事で詳しく解説しています。
【教育格差と文化資本格差の関係】家庭でできる!学力アップのための文化資本の高め方
問題集や通信教育で成績をあげる5つのステップ
私が実践している、問題集や通信教育を使い倒して成績をあげる5つのステップは以下の通りです。
- 全ページを3部~コピーして本体はそのまま取っておく
- 苦手を見つけるため、まずは3周する
- 3周目に突入したら「できる問題」と「できない問題」を分ける
- チェックのついた問題を何度も繰り返す
- 間違いノートにうつして、少しずつ苦手を克服
問題集と通信教育は、「問題集」という言葉で統一します。
では解説していきます。
全ページを3部~コピーして本体はそのまま取っておく
1つの問題集を3周はしたいので各ページを最低3部ずつコピーします。
上から差し込み印刷ができるプリンターがあると超便利です。
「最低3部」というのは、3回繰り返すのに必要な分のことです。
余分に印刷した分は、何度繰り返してもできなかった問題を集めた「間違いノート」(後述)を作る時に使用します。
たくさん印刷してあればたくさん復習できるということです。
ちなみに問題集は家庭学習で私的に利用するなら複製しても問題ありません。
最初にすべてをコピーするのが大変なら、使うたびでもOKです。
コピーしやすい日数分をまとめて3周分~印刷でもいいと思いますよ。
私はたびたびコピーするのが面倒だったので、一気にやってしまいました。
コピーする時間が取れない方は、以下の方法で。
- 繰り返す分を複数冊買う
- ノートを用意してやる
コピーがベスト、複数冊用意するのもOKですが、できればノートにやるのは避けたほうがいいかなと思います。
理由は次項で。
ノートにやったらダメ?コピーしたプリントを勧める理由
ノートに答えだけ書くよりも、コピーした新しいプリントに毎回書き込むのがオススメです。
コピーしたプリントで勉強するとこんなメリットがあります。
- 問題文の大事な部分に線を引ける
- 図形にいろいろと書き込める
- ケアレスミスが起こりにくい
- 問題の読み飛ばしが起こりにくい
どれも子どものモチベーションを保つのに大事な事なんですよね。
「問題文の大事な部分に線を引ける」
「図形にいろいろと書き込める」
と、問題の理解が深まるし、解きやすくなりますよ。
ケアレスミスも起こりづらくなります。
ノートと問題文の間で目線の行き来をしなくていいので、
やっぱりケアレスミスも起こりづらいし、問題の読み飛ばしも防げます。
だから私は、コピーがすごーく面倒なんだけど、ノートよりもコピーしたプリントに解いてもらいました。
長期に渡って続けていくために、子どものモチベーションを最優先しました。
もしノートにやるなら、間違いが起こりづらくなるように以下のことに気をつけます。
- 図形問題は図形をノートに写す
- 問題文の大事なところをしっかりチェックしてから問題を解く
- 問題とノートの距離を短くして、目線の行き来を減らす
ちょっとした気遣いで、子どもの間違いは減らせます。
記事の後ろの方で「塾と家庭学習で必要なおよその金額」を表にしました。
塾に行くのと、問題集とプリンタなどを買って学習するのではどのくらいの違いがあるかを比べました。
苦手を見つけるため、まずは3周する
以下のポイントに気をつけて進めました。
- 「1ページ~最終ページ」を3回繰り返す
- 1問1問本当に理解できているかどうかを見極める
- 前の日に間違えた問題は、チェックをつけて次の日に復習する
3回繰り返すメリットは、子どもたちの苦手な単元や問題の傾向がわかることです。
苦手な単元や問題の傾向がわかっていることは大事です。
「全県模試」を受ける時に、模試の範囲表を見て苦手な単元の対策ができたし、
苦手な問題の傾向がわかっていると、新しい問題集を買う際に類題がたくさん載っているものを選べました。
「1ページ~最終ページ」を3回繰り返す
子どもたちは1年先取りしていたので、問題集の最初から最後まで終わったらまた最初に戻るという感じで、これを3回繰り返しました。
でも、先取り学習ではなく学校の進度に合わせて進むなら、習ったところまで繰り返して苦手な部分をなくしていってもいいですね。
単元ごとに3回繰り返すとか、この辺は各家庭のさじ加減で良いかなと思います。
1問1問本当に理解できているかどうかを見極める
問題にチェックを入れる段階で私が気をつけていたのが、
「1問1問本当に理解できているかどうかを見極める」
こと。
私がチェックの基準にしたのはこちらです。
- 間違えた問題
- たまたまあっていた問題
- すごく時間がかかる問題
間違えた問題は即チェックでOK。
ここで、あっていた問題の確認作業をします。
「怪しいな」と思う問題があったら、問題の解き方を説明してもらって、本当に理解できているかどうかを見極めました。
これで「しっかり理解してあっていた」のか「たまたまあっていた」のか判断ができます。
さらに解くのにすごく時間がかかってしまった問題にもチェックを入れました。
苦手な部分を克服して成績を上げるのが目標なので、問題をチェックするときはしっかりやりました。
問題チェックが「ザル」だと克服すべき問題が放置されてしまい、結局子どもがあとで困ってしまいます。
前の日に間違えた問題は、必ず次の日に復習する
前の日に間違えた問題を次の日にやり直すのを忘れずにやりました。
やり直しはノートでもOKです。
ただし、問題文をよく読む、図形は写すとか、その辺の手間を省かずに。
3周目に突入したら「できる問題」と「できない問題」を分ける
- 3周目は3回やってもできなかった問題にチェックをつけていく
- 1問1問本当に理解できているかどうかを見極める
3回やっても間違ってしまった問題はもちろんチェックしました。
さらに、先でもふれましたが「怪しいな」と思う問題はここでも、
「1問1問本当に理解できているかどうかを見極める」
方法でしっかり確認しました。
子どもは「後でたくさんやるのが嫌だな」という気持ちになって、
「大丈夫、その問題もうできるから!」
と言ったりするので、まずは、解き方を説明してもらいました。
チェックのついた問題を何度も繰り返す
次にチェックのついた問題だけを繰り返していきます。
ここで何度か繰り返して、できる問題をひたすら増やしていきます。
見開きページでチェックがついた問題が2~3問くらいになったら、間違いノートに問題を写していきました。
見開きで半分以上間違っているならまだ間違いノートには写さずに、何度か繰り返してできる問題を増やしていきます。
「何度も繰り返す」は昔からあるベタな方法が、13年やっていてこれが一番確実に成績があがりました。
最後までチェックがついた問題は間違いノート(次項で詳しく)に移動です。
が、逆に言うとここで間違いノートに写さなかった問題は、2度と復習することがないので、しっかり見極めないと解けない問題を放置することになります!
1問1問しっかり見極めが大事です。
ここまで何度も繰り返すと、苦手な問題、比較的難しめの問題が残りました。
この段階で「全県模試」や無料の「全国統一小学生テスト」などで日頃の成果を確認しましたよ。
全国統一小学生テストの概要や詳細・便利な申し込み方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
【全国統一小学生テスト2023更新】勧誘体験、申し込み方法など質問形式で解説!
長男の全国統一小学生テスト全9回の成績は、以下の記事でご覧になれます。
【全国統一小学生テスト】小1~小6の6年間の偏差値・順位・点数公開!偏差値60の学力と成績の目安
間違いノートにうつして、少しずつ苦手を克服
「間違いノート」とは、子どもができない問題ばかりを集めたノートです。
間違いは「ダメなもの」ではなく、子どもの伸びしろを教えてくれるお宝です。
最後まで残った問題を間違いノートにうつします。
余分に残っていたコピープリントを切り取って貼り付ければOKです。
残っていなければ、面倒ですがコピーしてください。
間違いノートの問題で解き方が理解できないものがあったら、学校の先生にきいてみてください。
そして毎日1題ずつでいいので解いていき、できる問題を少しずつ増やしていきます。
間違いノートの具体的な使用方法は、以下の記事で解説中です。
【間違いノート作り方・使い方】子どもの間違いは点数アップするための「宝」
問題集と通信教育で成績を上げるために必要なもの
私が問題集で成績を上げるために使ったものは以下の通りです。
- プリンター・コピー機
- A4サイズのノート
プリンター・コピー機
コピー機能のついたプリンターがあると便利です。
たくさん印刷するので、上から差し込み印刷ができるものを使いました。
3部印刷するなら、最初の1部は頑張ってコピーして、残りの2部は差し込み印刷でほったらかしにできました。
子どものモチベーションを保つためにも、プリンタはぜひ用意してほしい一家に一台の一品です。
家庭学習するなら、勉強管理のためのスケジュールを作って印刷したり、他にもいろいろな使い道があると思います。
A4サイズのノート
間違いノートはA4サイズがおすすめです。
問題集の主なサイズがB5またはA4なので、はみ出さずに貼りつけられます。
問題を解くスペースもたくさん取れます。
【中学校3年間】家庭学習は塾と比べてどのくらい節約できるのか
- 家庭学習は3年間の合計でウン十万単位の節約ができる
- 兄弟で使いまわせるぶんお得
- 兄弟で教えあえる
ではどのくらい節約できるのか見ていきましょう。
塾に通った場合と家庭学習の費用を比べてみた
非常におおざっぱな計算ですが何となくの目安として下記のような表を作ってみました。
あくまでも目安ですので、詳しくは各自で調べてみてください。
前提として下記のように考えて計算しました。
- 塾は個人から大手まで価格がさまざまなのでこのような形式で表示
- 塾は年間合計と3年間通った場合の合計
- 塾代は月額10,000円~30,000円の場合として計算
- 塾代はいろいろなオプション講習も合わせるとさらに上乗せされる
- 家庭学習は最初の1年の合計と2年目の合計、3年間家庭学習で通した場合の合計
- 家庭学習は問題集1教科あたり3,000円~5,000円として計算(複数冊購入前提)
- 家庭学習の場合2年目からはプリンター代が必要ない
- 通信教育の場合は問題集代のところを置きかえて計算する必要あり
[塾]に通った場合 | |||
月の塾代 | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 |
12ヵ月分 | 120,000 | 240,000 | 360,000 |
夏期・冬期講習 | 40,000 | 70,000 | 100,000 |
年間合計 | 160,000 | 310,000 | 460,000 |
3年間合計 | 480,000 | 930,000 | 1,380,000 |
[問題集を使った]家庭学習の場合 | |||
問題集代 | 1教科3,000円 | 1教科4,000円 | 1教科5,000円 |
5教科合計 | 15,000 | 20,000 | 25,000 |
プリンター代 | 30,000 | ||
年間インク代 | 20,000 | ||
1年目合計 | 65,000 | 70,000 | 75,000 |
2年目合計 | 35,000 | 40,000 | 45,000 |
3年間合計 | 135,000 | 150,000 | 165,000 |
中学生になると個人、大手にかかわらず5教科の塾代が月額30,000くらいが相場です。(地域やクラスによりますが...)
3年間の総額が恐ろしい金額ですね。
さらに学年が上がるごとに価格が上昇したり、受験学年にもなれば「学力テスト対策」のようなオプション講習もあります。
塾代は上限が見えません。
長女が中3の時に1年間だけ通塾しましたが、正直言ってこの表よりも金額がかかりました汗
塾の規模や教科の選び方、オプション講習の取り方で結構かわります。
受験学年だったのでオプション講習は大きかったです。
もし先取り学習をしていなければ、中1から通塾が必要だったかもしれないと考えると、やはりそれまでの家庭学習って大事だなと思いました。
一方、家庭学習の場合です。
問題集が1教科3,000円からスタートしていますが、複数冊購入しなければ1冊1,000円~1,700円くらいまでに収まります。
とんびー家で使用している新中学問題集は1冊の価格がちょっと高めなのですがとっても良い問題集です。
家庭学習の表は結構多めに見積もった金額です。
それでも塾と家庭学習の3年間の合計を比べると、ウン十万単位で家庭学習のほうが節約できそうです。
とんびー家のように、家庭学習で学力アップをはかりながら、受験学年のみ塾にお世話になるという自由な選択もできます。
兄弟で使いまわせるぶんお得
とんびー家では、ほとんどの問題集をコピーして兄弟で使いまわしました。
兄・姉の問題集を原本として残しておけばそのまま使うことができます。
何年かに一度、文科省の教育指導要領の変更がありますが、その時は変更された部分を補えばよいので大した問題になりませんでした。
下の子どもの分は、足りないものだけ補充すればOKです。
だから、「[問題集を使った]家庭学習の場合の表」の大部分のお金が必要なくなります。
これは家計に非常にプラスでした。
兄弟で教えあえる、つまり無料
さらに、兄弟で同じ問題集を使ってきたからこそ教えられるという強みがあります。
費用はタダです。
下の子にとっては「兄・姉にできたのだから、自分にもできるだろう」という根拠のない自信が生まれます。
上の子にとっては、「勉強を教えることができる」というのが自信になりますし、教えながら自身も復習できるという一石二鳥な状態になりました。
5ステップは親が手間と時間をかけて学力アップする方法
外におまかせして時間を節約 → お金がかかる
親が手間と時間をかける → 節約できる
この5つのステップは「親が手間と時間をかける」方を選択することになります。
ここまで見てきておわかりのようになかなか大変なステップです。
が、しっかりやれば成績があがります。
さらに、子どもが勉強するシステムを作って5ステップをやると効果があがります。
下記の記事が参考になります。
【子どもが勉強するようになる】システムの作り方!ご褒美制度と学習環境を整える
まとめ|【問題集を使い倒す方法】学力アップと節約のために実践した5ステップ
今回は、私が実践してきた、問題集や通信教育を使い倒して成績をあげる5つのステップについて解説してきました。
- 全ページを3部~コピーして本体はそのまま取っておく
- 苦手を見つけるため、まずは3周する
- 3周目に突入したら「できる問題」と「できない問題」を分ける
- チェックのついた問題を何度も繰り返す
- 間違いノートにうつして、少しずつ苦手を克服
上記のステップは13年とんびー家で実践してきた本当におすすめのやり方です。
地道ですが成績アップにつながります。
必要なものは以下の通りです。
- プリンター・コピー機
- A4サイズのノート
繰り返しの学習にはコピーがあると便利です。
学年が小さなうちはできるだけ教育費をおさえて、必要な時にドーンと用意してあげられるのが理想ですよね。
この記事がみなさんのお役に立つと嬉しいです。