この記事は全国統一小学生テストで「総合偏差値60前後」、あわよくばもうちょっと…のレベルを狙う方へ向けた内容です。
地方の公立ルートで「地域のトップ高」が目標の子どもが少しでも上を目指すことを目的に書いています!
- 全国統一小学生テストの難易度ってどのくらい?
- 全国統一小学生テストの対策方法を知りたい!
- どんな問題が出題されるのか知りたい。
この記事では、全国統一小学生テストの難易度と平均点、出題のポイント、6つの対策方法をお伝えします。
結論、全国統一小学生テストの難易度は「学校のカラーのテストと比べるとかなり難しい」レベルです。
問題の難易度を体感的に表すと以下のようになります。
- 易 学校のカラーのテスト(教科書準拠の問題集レベル)
- 中 中学受験問題集の標準レベル(市販の問題集で対処可能)
- 難 中学受験問題集の中でも難レベル(通塾 or 親が教える必要アリ)
学校のテストでいつも100点を取っている子どもでも得点しづらいので、この記事でご紹介する過去の出題内容や対策を参考にして、できそうなことから始めてみましょう。
全国統一小学生テストの難易度と平均点
全国統一小学生テストの難易度は、中学受験しない&通塾していない公立小学校の子どもには難しいレベルです。
全国統一小学生テストを開催している四谷大塚の公式サイトでは「自ら果敢にチャレンジをする意識の高い子どもたちのためのテスト」と位置づけています。
基礎・基本の定着の確認はもちろん応用力の確認問題もあります。特に6年生のテストには、中学受験を視野に入れた子どものために難問とも言える応用・発展問題が出題されます。
教科書では出会うことのない、前提条件が多く条件の整理が必要な文章題のことです。塾講師や中学受験を経験した親じゃないと教えられないレベルです。こういった問題は時間もかかるので慣れが必要です。
下記は全国統一小学生テストの平均点目安と配点の表です。
全国統一小学生テスト平均点目安と配点
平均点 目安 |
配点 | 合計 | ||||
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | |||
年長生 | 80% | 算国融合型 100点 | なし | 100点 | ||
1年生 | 70% | 150点 | 150点 | なし | 300点 | |
2・3年生 | 60% | 150点 | 150点 | なし | 300点 | |
4・5・6 年生 |
55% | 150点 | 150点 | 100点 | 100点 | 500点 |
平均点が上記の目安になるように問題作成されているので、100点が取れるように作られている学校のカラーのテストとは難易度が違うのです。
小1の学校のテストではリンゴの数を数える、たし算・ひき算のレベルなので、もちろん高得点を取れると思い込んで受験したからです。
全国統一小学生テスト受験後の感想にネガティブワードが多いのは、予想と結果のズレが大きいからでしょう。
全国統一小学生テストで偏差値60くらいを取るのが目標なら、教科書レベルを超えた問題対策が必要です。
全国統一小学生テストの学年ごとの重要テーマ・出題内容・出題ポイント
ここでは、全国統一小学生テストの学年ごとの重要テーマ、出題内容が確認できます。
表の『過去の出題内容』は長男が実際に受験したテストより抜粋しました。国語は表の内容に加え「物語や説明文の読解」が必ず出題されます。
全国統一小学生テスト公式サイトには、各学年の出題ポイントが掲載されているので、詳しい情報はオレンジのボタンよりご覧ください!
重要テーマ | 過去の出題内容 | 出題 ポイント |
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小1 | 算 |
たし算・ひき算 |
数の数え方・大きさ、規則・整理・きまり、並び方、積み木 |
|
国 |
基本的な国語の理解度 |
物の名前、接続詞、助詞、時制、動詞、漢字・文字の画数、数え方 |
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小2 | 算 |
論理的思考力と読解力
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計算、数・たし算・ひき算、□を求める計算、規則、整理・数直線、積み木、サイコロ、カード |
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国 |
言葉・助詞、共通の漢字・言葉、漢字の書き取り・熟語、接続詞 |
|||
小3 | 算 |
基本+応用力
|
計算、□を求める計算、工夫する計算、逆算、数、規則性・数直線、積み木、折り紙、カード |
|
国 |
同じ漢字、仲間の言葉、ことばの穴埋め、類義語、反意語、ことわざ |
|||
小4 | 算 |
知識の定着と正しい活用
|
計算、数、規則性、時間の計算、大きな数、積み木、両替、折り紙 |
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国 |
同音異字、語彙力、熟語、語句の用法 |
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理 |
春の植物、星座、ピストン、てんびん、乾電池のつなぎ方、月の動き |
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社 |
浄水場、ダム、発電所、消防、県名、日本地図、都道府県マーク・県章 |
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小5 | 算 |
決められた時間内で知識を活用し、他教科や身の回りに結び付けて考える
|
計算、数、規則性、およその数、分数、ボールを取り出す、積み木、逆算、展開図、角度、□を求める計算、平均、図形の合同 |
|
国 |
語彙力、同音異字、部首、呼応の副詞、外来語、ことわざ、熟語 |
|||
理 |
植物の種、アルコールランプ、豆電球、昆虫、星座、物質の体積・重さ、骨・筋肉、メダカ、気象、磁石 |
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社 |
都道府県名、地図、救急、地図記号、日本のすがた、レタスの収穫、米作り |
|||
小6 | 算 | 文章・資料読み取り、論理的思考が必要な抽象度の高い問題
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計算、数・規則性、最小公倍数、体積、面積、がい数、線・点対称、速さ、割合、積み木、表面積、ボールを取り出す |
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国 |
同音異字、漢字の読み、慣用句、ことわざ |
|||
理 |
昆虫、星座、ピストン、植物の発芽、気体、気象 |
|||
社 |
縄文時代、邪馬台国、聖徳太子、風力発電、再生可能エネルギー、日本国憲法 |
小3からは、これまでに学んだ知識を活用し与えられた条件を整理しながら解く問題が出題されます。最終学年の6年生では中学受験を視野に難問が出ます。
やはり、教科書レベルを超えた問題に挑戦することが、全国統一小学生テスト対策の重要ポイントです。
全国統一小学生テストの点数を上げる方法【点が取れない理由とは?】
全国統一小学生テスト(全統小)の点数をアップする対策6選
「平均点からわかる難易度」と「出題ポイント」から、全国統一小学生テストは教科書レベルを超えた応用力が求められるテストです。
ここでは、応用力をつけるためにやっておきたい対策を6つご紹介します。
- 過去問を解いて全体像を把握し対策を練る
- テスト前に実施される対策授業に参加する
- 全統小対策になる問題集を使って類似問題に挑戦する
- 直前に対策するのではなく、問題集や読書でコツコツと知識を積み上げる
- テスト後の解説授業動画の受講や見直し勉強指導の参加でしっかり復習し苦手を減らす
- 通信教育などをベースに勉強する
過去問を解いて全体像を把握し対策を練る
全国統一小学生テスト公式サイトでは、「特別企画:みんなで過去問チャレンジ」で過去問題に挑戦できます。
過去問などを紙のテストで解くには、全国統一小学生テストの対策授業に参加するか、もしくはメルカリやヤフオクで購入する方法があります。
できればテスト1回分でもよいので過去問題にチャレンジするとベスト。問題の構成や傾向などいろいろな情報を得られます。
実際に解くと苦手な部分がわかりますし、時間配分や問題を解くベストな順番についても対策できます。
テスト前に実施される対策授業に参加する
対策授業では、テスト前に試験範囲の基本事項を整理・確認できるので、本番では応用力や思考力を発揮できます。
さらに、過去問題をもらうことができるかもしれませんので、上記で説明したような細かな対策ができます。
【5分でわかる全統小】2.受験会場を選ぶ基準ってある?を参照
全統小対策になる問題集を使って、類似問題に挑戦する
全国統一小学生テストには、教科書では見たことのないようなパターンの問題が出題されるので、教科書レベルの問題集は対策になりません。
教科書に載っている基礎レベルをクリアした後に、応用レベルの問題集で全国統一小学生テスト対策をします。
以下のリンクでご紹介している問題集はどれも実際に使用し、過去問に類似しているものもあります。これらを使用して6年間総合偏差値60を取ることができました。
【全国統一小学生テスト対策問題集】算数|問題集・参考書5選
【全国統一小学生テスト国語対策】おすすめの問題集・参考書5選
【全国統一小学生テスト理科】対策に使いたい問題集・参考書3選
【全国統一小学生テスト】対策に最適な社会の問題集・参考書4選
直前に対策するのではなく、問題集や読書でコツコツと知識を積み上げる
このサイトは、毎年全国統一小学生テストが近づくと多くの方に利用していただいています。
毎日コツコツ問題集を解く、読書で知識を積み上げることが一番の対策です。これには時間が必要なので、対策を始めたのが6月のテストの直前なら、次の11月のテストを目標に計画を立ててみます。
算数の応用力はすぐに身につくものではないし、国語の出題内容を見る限り語彙力も必須です。長期に渡って学習を継続することが大事。
また、勉強の長期計画の参考に四谷大塚のような大手塾のカリキュラムを知っておくのもおすすめです。どんなことをどのくらいの進度で勉強しているのかを、私はよく確認していました。
通塾しているなら大丈夫ですが、家庭学習で対策するなら一つの指針として参考になります。
テスト後の解説授業動画の受講や見直し勉強指導の参加でしっかり復習し苦手を減らす
テスト後の解説授業動画を受講したり、見直し勉強指導に参加して疑問を解消し、テストの復習をしっかりやりましょう。
そして全国統一小学生テスト対策になる問題集で、次のテストに向けて苦手な部分を克服します。
【通信教育】東進オンライン学校小学部『演習充実講座』で学習ペースと応用力を身につける!
東進オンライン学校小学部の『演習充実講座』は応用力を身につけるのに最適で、年12回ある月例テストはモチベーション維持にもなります。全国統一小学生テストを主催する四谷大塚の通信教育です。
東進オンライン学校小学部には、小1・小2対象の標準講座と、小3から対象の『演習充実講座』があります。標準講座で基礎をしっかり、演習充実講座で応用力をつけていきます。
演習充実講座は8月と3月の年2回、全国統一小学生テストと同形式・同レベルの実力テストが受けられるから、11月と6月のテスト対策ができます。
【全国統一小学生テストと同形式・同レベル】の実力テストが年2回!
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【東進オンライン学校 小学部】の年間カリキュラムはコチラ |
まとめ|全国統一小学生テストの難易度を把握して、子どもに合った方法で点数をアップしよう!
全国統一小学生テストは難易度の高いテストですが、対策すれば点数アップが可能です。
初回のテストはうまくいかないかもしれません。でも、半年後のテストで結果を出せるように年に2回のテストをスケジュールに組み込んで、コツコツ続けてみてください。
全国統一小学生テストの点数がアップするなら、学校の成績も同時にアップしていきますよ。