今回は「幼児・小学生の先取り学習」をテーマにお送りします。
とんびー家の子どもたちは早めの先取り学習開始により、小学校のカラーのテストで100点を連発してきました。
といっても、座学でがんじがらめにしていたわけではなく、いろいろな学びも合わせて実践してきた結果です。
まずは勉強を得意にすることを目標に、とんびー家が13年前から実践してきた方法と、先取り学習に関する疑問に体験ベースでお答えしていきます。
とんびー家では、子どもたちが幼稚園のころから先取り学習を始めました。
といっても最初から机に向かったのではなく、日々の生活の中にちょこちょこ学びを組み込んでいくというスタイルです。
学校に入学してからは「勉強が得意」を実感し、それが自信につながっていろいろな事に積極的です。
今回は、幼児・小学生の先取り学習に焦点を当てて、私が具体的にどんなことをやってきたのかをお話していきます。
◆◆◆ おすすめ記事一覧 ◆◆◆
【先取り学習のその後】13年前子どもが先取り学習を始めた家庭の今【考え方と効果と弊害】
【幼児教室は無駄?!】2年通ってわかった小学校入学前にすべきこと・私が退会した理由
【神経衰弱で数の合成】遊びながら学ぶ算数|私が実践した6つの方法【座学の前のひと工夫】
【子どもが勉強するシステム】ご褒美制度と学習環境を整える|私が実践した具体的な方法
【子どもと動画・制限した結果】十数年、続けてわかったメリットとデメリット
【間違いノート作り方・使い方】子どもの間違いは点数アップするための「宝」
【問題集を使い倒す方法】学力アップと節約のために実践した5ステップ
勉強のサイクルを作ったら、テストで点数が取れた
カラーのテストで点数が取れない理由は?
最初に確認しておくと、小学校のカラーのテストは基本中の基本、プラス、ちょっとの応用力を確認するテストです。
このテストで点数が取れない理由は、
ズバリ、復習が足りないからです!
カラーのテストは1つの単元が終わるごとに実施するので、範囲がとっても狭いですよね。
何度か復習して、心配ならテスト前にもう1度復習すれば100点が取れるテストなんですよ。
このテストで70点以下の点数だったりするとちょっと心配。
復習の回数が多かったので、点数につながった
とんびー家では、しっかり復習ができるサイクルを作って、それをうまく回してきました。
「復習が足りない状態を避けるには、何度が復習のタイミングを持てばいいな」
と考えた私。
復習の回数を増やすために、以下のことを実践しました。
- 学校の授業自体を復習にした
- 学校の授業までに3回以上の復習ができるようにした
- 授業後も時間をおいて、さらに復習する機会を作った
最初から上記のようにしようと決まっていたわけではなく、試行錯誤の上で結果的にこうなっていきました。
- 授業前の予習
- 授業後の復習
- 時間をおいてさらに復習
私は上記のステップを、以下のように実践しました。
- 授業前に予習(先取り学習)
- 授業を受ける(復習)
- 授業後に復習
- 学校のテストで復習
- 時間をおいてさらに復習
先取り学習で授業前にしっかり学んでおいて、授業以降はすべて復習。
先取り学習中の繰り返しでも何度か復習するので、学校のテストを受ける頃には、すでに何度も復習した状態になっていました。
復習の回数を増やすため複合的な先取り学習を実践した
先取り学習中は、具体的に以下のようなことをしました。
- これから学習予定や今の学習に関連するNHKやEテレの番組などを見せた(幼児期)
- 先取り学習の中で使っている教材を最低3回繰り返した(年長から)
- 実際に手を動かし、目で確認できる実験や観察をした
- 学習に関連する本を用意した
いろいろな角度から何度も聞いたり目にしたりすることで、自然と知識が積み上がり、復習と同じ効果を得られました。
結果的に、先取り学習が中身の濃い予習と同じ効果を発揮して、授業自体を復習にすることができたんです。
学校に入学するまでに学ぶ習慣が無かったのに、1年生になった子どもが自ら教科書を予習していくとは考えづらいですよね。
そのギャップを少しずつ埋めていくために、私は最初は座学以外、徐々に勉強色を強めていくような先取り学習を実践しました。
幼児期から小学生の「先取り学習」のやり方
さて、ここからはとんびー家で実際にやってきた「先取り学習」を詳しく解説していきます。
私は具体的に以下のような学びを実践しました。
- 映像学習(NHK)をフル活用した
- おもちゃや実物を使った学び(おままごと・工作・実験・観察など)をした
- 読み聞かせ・背伸びした読書をした
- 算数は「どんどん」、英語は「耳慣れ」を進めた
とんびー家の先取り学習は、年中さんまでは座学以外が中心。
年長さんまでは本人がやりたがった場合をのぞいて、ほとんど座学で勉強はしていません。
座学は基本的に1年~1年半くらい学年を先取りするペースでした。
詳しく説明していきます。
映像学習(NHK)をフル活用して、さまざまな知識を得た
NHKは先取り学習に最適です。
国語、算数、理科は、NHKでどしどし先取りしました。
社会は子どもたちが見たがれば見せるという感じで。
私は長男がまだ指をしゃぶっている頃から、映像や音(CDなど)を使っていました。
座学ではないので毎日気軽に続けられましたよ。
目が悪くなると困るので、スマホじゃなくて大きな画面で見せました。
この時期に毎日何気なく見ていたものが知識としてどんどん積み上げられました。
見せている時にはわかりませんが、何年か経って座学に入ってから効果が出てきました。
国語
【おはなしのくに・おはなしのくにクラシック】
おはなしのくには、昔話、グリム童話、アンデルセン童話をいろいろな俳優さんが一人芝居で演じて語ってくれる番組です。
おはなしのくにクラシックは、おはなしのくにの古典バージョンです。
「竹取物語」「枕草子」など教科書に出てくるようなお話が出てきます。
読み聞かせする時間がないなら「おはなしのくに」は使えます!
昔話や童話は、共通理解として知っておいてもらいたかったので便利な番組でした。
これをきっかけに本に興味が出る可能性もあるので、小さなうちからどんどん見せるべき番組の一つです。
国語力アップには本が欠かせません。とにかく語彙力がつきます!
読み聞かせから読書の流れの上手な作り方は、以下の記事でご覧になれます。
【読み聞かせから読書へ】スムーズに切り替えるために実践した5つのコト
そう、「古典なんて、まだまだ先の話」...が、まさに先取り学習です!
「古典は外国語と思って勉強しろ!」なんて言われることがあります。
私は英語学習と同じように考えて、
「それならまずは『聞くこと』が大事だよね」と思って何度も繰り返し見せました。
古典の世界を映像でも感じられるので、より内容がわかりやすいです。
見せるだけで勝手に古典に親しんでくれるのでおすすめですよ。
【にほんごであそぼ】
歌舞伎、狂言など日本の伝統芸能を通して、文学、いろいろな言葉、古典などを学習できます。
宮沢賢治の文学、走れメロス、寿限無、百人一首など、国語の知識、言葉の知識を増やすのに最適な番組です。
「おはなしのくにクラシック」とかぶるところがあるので併用がおすすめです。
何度も目にする、耳にすると何度も復習するのと同じ効果があります。
【陰山英男先生の「徹底反復音読プリント」の併用でさらなる語彙力アップができた】
とんびー家ではさらなる語彙力アップのために、陰山英男先生の「徹底反復音読プリント」を音読してきました。
収録内容が「おはなしのくにクラシック」「にほんごであそぼ」に出てくる古典や文学と重複している部分が多いんです。
先ほども触れたように「何度も目に、耳にする」を繰り返すことを意識した結果、子どもたちは二人とも古典や文学に非常に詳しくなりました。
教科書に出てくる有名どころの古典や俳句はほぼ頭に入っていますし、いろいろな言い回しや言葉遣いも身に付きました。
小・中学校であった古典の暗唱テストは、子どもたち二人ともクラスで1番目に合格をもらいました。
徹底反復音読プリントの概要や魅力について私が勝手に語っている記事はこちら。
【徹底反復音読プリント】の概要と魅力を徹底解説!音読のスタートに最適!【陰山メソッド】
にほんごであそぼと徹底反復音読プリントで語彙力をアップする方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
【子どもの語彙力アップ】9つの方法&「にほんごであそぼ × 徹底反復音読プリント」の相乗効果
言葉に敏感になるので読書をするだけで語彙力を増やせるし、読解問題に出てくる語彙もわかるようになりました。
【ことばドリル】
小1・小2が対象の「初めての読み・書き」を学べる番組です。
どのエピソードもコント形式になっていて、出てくる俳優さんたちが個性的。
対義語や類義語、形容詞、副詞などをコントを見ながら感覚的に学べます。
子どもたちがゲラゲラ笑いながら楽しく見ていた番組の一つです。
作家の「めんどうだ先生」が書くおかしな作文にツッコミを入れる編集者のコントは、面白いのでぜひ見てください。
【ひょうたんからコトバ】
毎回一つのテーマに関係する言葉を、いろいろな角度から教えてくれる番組。
故事成語、四字熟語、慣用句などがアニメーションでわかります。
音楽に合わせていろいろな言葉や言葉の使いどころを教えてくれます。
数え方を教えてくれる回は勉強になりました。
算数
【さんすう犬ワン】
お笑い芸人のスギちゃんがポンコツ警官として出演しています。
ドラマ仕立てになっており、スギちゃんと女性警官が算数を使って事件を解決します。
小1~3年が対象ですが、ドラマ仕立てになっているので小さな子でも楽しく見られます。
【さんすう刑事ゼロ】
さんすう犬ワンよりちょっと難しくなります。
事件の謎もちょっと高度になりますが、こちらもドラマ仕立てになっていて、小さな子もOKです。
どちらも算数に親しむのにとっても良い番組です。
長男はどちらも幼稚園児の頃から見ていました。
理科
【ふしぎエンドレス3年生~6年生】
教科書に出てくる単元を学ぶことができる番組。
理科は映像で見たほうがよくわかりますよね。
これも幼稚園児から見せていました。
座学の前に見ておくと、のちのちの学びが深まります。
【大科学実験】
何人もの実験レンジャーが出てきて、大がかりな実験を繰り広げます。
【考えるカラス】
視聴者に考えさせる番組です。
簡単に答えを教えずに「考える」ことを促します。
理科の番組はどれも年齢に関係なくどんどん見せました。
そもそも日常で起こる「現象」なので、先取りっていう感覚がおかしいのかもしれません。
ダーウィンが来た!は、昆虫から動物までありとあらゆる生き物をテーマにした番組で、図鑑とともに見ると学びになります。
社会
【未来広告ジャパン!】
小5の地理を学習できます。
【社会にドキリ】
小6の公民を学習できます。
【歴史にドキリ】
中村獅童さんが扮した歴史上の偉人を通していろいろな時代を学べます。
歴史にドキリは絵的に面白いので、低学年くらいから見られそうです。
地理や公民ってちょっと勉強しづらい教科ですよね。
小さい子にはつまらないかもしれないので、高学年からでいいかもしれません。
おもちゃや実物を使った学び(おままごと・工作・実験・観察など)をした
いろいろな遊び方ができるおもちゃを選んだ
以下のようなおもちゃでよく遊びました。
- レゴ(集中力、想像力、課題解決力)
- 積み木(想像力)
- カルタ(集中力、語彙力アップ、知識アップ)
おもちゃは音の出るものや光るものではなく、電池の必要がないアナログなものを選びました。
上記のようなおもちゃは、いろいろな使い方ができるし知育にもなります。
ライダーベルトやプリキュアの変身グッズをついつい買ってあげたくなりますが、遊び方が限られます。
レゴや積み木では、想像力を働かせていろいろなものを作りました。
とんびー家では「レゴデュプロ」という大き目サイズのレゴを長男が3歳の頃に始めて購入し、
幼稚園から帰宅しだい、毎日4時間~5時間はレゴブロックでひたすら遊び続けるという毎日を過ごしました。
現在の集中力はこの時に作られたのかなと考えています。
最初は説明書を見て決まった形を作る練習。
できるようになったら、想像でいろいろ作ってみました。
他にも、世界遺産の図鑑を見ながら積み木で同じような形を再現したり、乗り物の図鑑を見て、レゴで似たものを作るのは面白かったですよ。
長男は、算数の「左右対称」という言葉を自作の飛行機を作っている時に覚えました。
世界遺産の写真を見たり、乗り物の形を確認することも立派な知識の積み上げになりました。
先ほど出てきた「にほんごであそぼ」のいろはかるたで、番組に出てきたフレーズや言葉を復習しました。
手を使って工作や実験・観察をしたり、おままごとも工夫した
Eテレを見て工作したり、実験・観察もしました。
ただただテレビを見ているより、家庭でもできそうなことは実際にやってみました。
ちょうちょやとんぼようなメジャーな虫の観察もしましたが、家の中に入り込んできた謎の虫も観察したりしました。
折り紙の本を見ながら、正方形、長方形、左右対称や線対称という言葉を教えたこともあります。
重曹と酢を使ってシュワシュワする実験や、雨の日にあえて外に出かけて水たまりを観察したこともあります。
小さな子どもでもできる体験ってたくさんあるので、実験の図鑑があると重宝します。
おままごとでも良く遊びました。
ただ「おいしいね」と言って子どもとやり取りするだけでなく、いろいろな工夫をして学びを深めました。
とんびー家でやっていた「社会性・注意力・算数力」をアップできる楽しいおままごとの遊び方については、以下の記事で解説しています。
【ままごとで知育】「社会性・注意力・算数力」をアップするおままごとの遊び方
読み聞かせしながら文字の読み・背伸びした読書をした
早く文字が読めれば、そのぶんたくさんの読書ができると考え、読み聞かせしながら文字の読みを学び始めました。
読み聞かせから読書への移行をスムーズにしたかったので、読み聞かせしながら読書へつなげる工夫を実践しました。
【読み聞かせから読書へ】スムーズに切り替えるために実践した5つのコト
読書ができると生涯にわたって勉強できるので、読書好きに育てることにも力をいれました。
読書好きに育てるために私が作った本棚については、以下の記事からご覧ください。
【読書好きになる本棚の作り方】読まない子どもが本を手に取る方法
読み聞かせから読書に移行する際には、文章慣れしていることや少しでも語彙力があったほうが良し!
先ほど触れたNHKの国語の番組やカルタなどで遊びながらたくさんの言葉に触れておくと読書への流れが思っているよりラクにできます。
特に音読はおすすめです。
【徹底反復音読プリント】音読の効果と8年続けて得られた7つのメリット
【子どもが音読を8年継続中!】始め方・続け方6つの極意で音読の効果を享受する
子どもの中に語彙力が積みあがってくると、少々難しい本も読めるようになりました。
子どもたちは小学校の低学年から江戸川乱歩や重松清の文庫をよく読んでいました。
背伸びした読書は子どもの語彙力をどんどんアップしてくれます。
算数は「どんどん」進む、英語は「耳慣れ」を進めた
算数は遊びで親しんでから、座学に入った
算数・数学は苦手だと感じている子どもが一度つまづくと、軌道修正するのが難しい教科です。
なので、どんどん先取りをして「算数が得意」という状態を作ることを考えました。
先に触れましたが、最初は座学よりも遊びながら学べる算数を意識しました。
遊びながら学ぶ算数については、以下の記事をご覧ください。
【神経衰弱で数の合成】遊びながら学ぶ算数|私が実践した6つの方法【座学の前のひと工夫】
遊びながら算数に触れていたので、すんなり座学に入ることができましたよ。
低学年の算数ならちょっと頑張れば、該当学年をさっさと終わらせて次学年に入ることも可能です!
座学に入ったら、1年から1年半を目途にどんどん進めました。
とにかく耳慣れして「英語耳」を作った
英語はできるだけ小さなうちから、とにかく耳慣れして「英語耳」を作ることを意識しました。
とにかく毎日少しずつでもいいからリスニングを続け、読み書きは小3から始めました。
が、リスニングができるようになれば簡単な文法は自然と頭に入るので、
NHKには「えいごであそぼ with Orton」がありますが、これだけでは英語を聞く量が圧倒的に足りません。
子どもの英語教材の選び方については、以下の記事をご覧ください。
【子どもの英語教材選び方】家庭で話せる英語学習「いつから」「何を」学習目的で選ぶべき理由
さらに、次項でご紹介する海外アニメを見るのも手です。
英語耳には海外アニメを英語音声で見た!
英語をたくさん聞くのに、海外のアニメを英語音声に変えて視聴しました。
二か国語で見られるNHKアニメは以下の通りです。
- 機関車トーマス
- おさるのジョージ
- スマーフ
- スポンジボブ
最初は比較的英語が簡単で物語がわかりやすい機関車トーマスがおすすめです。
映像的にはスポンジボブが一番楽しいのですが、英語が特に早口なので「ゆっくり再生」の機能を使って視聴しました。
さらに、NHKだけでは聞く量がたりないためスカパー無料の日を使いました。
スカパーというと「契約しなきゃダメじゃん!」となりますが、契約は必要ありません。
BSが見られる環境なら、毎月第一日曜日は、スカパーのいろいろな番組が無料で見られます。
海外アニメを見るのにおすすめのチャンネルが「ディズニージュニア」です。
- ミッキーマウスファンハウス(ミッキーマウスシリーズ)
- おたすけマニー
- ドックのおもちゃびょういん
- パグパグアドベンチャーほか
スカパー無料の日の番組表を見て、上記の番組に「無料」のマークがついていたらラッキー!
できるだけたくさん録画して、何度も同じものをくり返し見せましょう。
ミッキーマウスの番組はわかりやすい英語で、なおかつミッキーが画面に向かって話しかけてくれます。
話の内容も幼児向けなので楽しめると思います。
「ドックのおもちゃびょういん」もわかりやすい英語です。
主人公のドッグがいろいろなおもちゃの治療をするお話。
とんびー家では長男がくいついて見ていましたが、かわいらしいアニメが好きな子におすすめです。
英語の絵本を読み聞かせした
もし英語が好きなお父さん・お母さんなら、英語の絵本の読み聞かせをおすすめします!
英語が得意じゃなくて大丈夫だし、正しい発音で読む必要もなし。
英語に慣れ親しめればいいので、細かいことは気にしない。
私が読んでいて良かったなと感じたおすすめの絵本をいくつかご紹介します。
- Go Away, Big Green Monster!
- Small Pig
- Green Eggs and Ham
- The Cat in the Hat
【Go Away, Big Green Monster!】
表紙に出ているグリーンのモンスターを、子どもと一緒に「Go away!(あっちへ行け!)」と言いながら退治していく絵本です。しかけ絵本なので、小さな子どもでも、英語がわからなくても楽しめます。ちなみに長男は最初に読んだときビビッてました笑
【Small Pig】
ある農場である夫婦に飼われている小さなブタさん。ある日、奥さんのした「あること」がきっかけで、ブタさんは家出をしてしまいます。たくさんの冒険をした先で町中が大騒ぎに...「ガマくんとカエルくん」の著者、アーノルド・ローベルの絵本です。
【Green Eggs and Ham】
ちょっと独特な画風のDr.Seuss(ドクタースース)の絵本です。息子が父親に「グリーンのハムと目玉焼き」を無理やり勧めるところから話が始まります。押しが強すぎる息子と父親のハチャメチャなやり取りが面白い絵本です。
【The Cat in the Hat】
こちらもDr.Seussの絵本です。ある日、家で母親の帰りを待つ男の子と女の子。暇そうにしている子どもたちの前に、赤と白のシマシマ帽子をかぶったネコがやってきます。ネコは子どもたちを楽しませようと大騒ぎ。部屋はぐちゃぐちゃ。ペットの金魚は大激怒...という謎の展開です。が、子どものツボにはまること間違いなしです!
13年の先取り学習の経験から答えるQ&A
- どうして先取り学習を始めたの?
- 先取り学習のメリットって何?
- 先取り学習のデメリットって何?
- 先取り学習にお勧めの教材ってある?
1 どうして先取り学習を始めたの?
私が「先取り学習」を始めた理由は以下の通りです。
- 子どもに「自信」がつく&良い意味での「勘違い」ができる
- 自分の経験から
子どもに「自信」がつく&良い意味での「勘違い」ができる
子どもには「自信」と良い意味での「勘違い」が必要だと考えていました。
小さな頃から「私はこれが得意なんだ!」ということが1つでも多いほうがいい。
自己肯定感を育てるためにも、子どもが自信をもってできること、得意なことを増やしてあげたほうがいいですよね。
私は子どもの「得意」の中の一つに勉強を持ってきました。
とんびー家が13年の先取り学習を経て現在どうなっているのか、先取り学習のその後については、以下の記事で詳しく解説しています。
【先取り学習のその後】13年前子どもが先取り学習を始めた家庭の今【考え方と効果と弊害】
自分の経験から
もう1つは私自身の経験からです。
小5からくもん式の英語に通い始めた私は、英語だけはずっと得意でした。
当時は今より「英語、英語」という世の中ではなかったので、周りの人より英語が得意なことが自信につながりました。
「何かを前もって勉強しておくこと」
が、私自身にはとてもプラスに働いたのが大きかったです。
2 先取り学習のメリットってなに?
とんびー家では「先取り学習」をして、ほぼメリットしか感じていません。
これは私というより子どもたちが特に感じているようです。
メリットは以下の通り。
- 自信がついた
- 勉強が楽しいので、学校も楽しい
- 復習の回数が増えるのでどんどん頭に入った
- 教科書レベルを超えた問題にも手を伸ばせるようになった
- わからないことをちゃんと解決してから前に進む時間があった
- 小1プロブレムを防げる
自信がついた
小学校に入るなり、
「勉強がよくわかる」
「テストはいつもだいたい100点が取れる」
「みんなよりちょっと難しい本を読んでいる」
そんな毎日が続くので、子どもはどんどん自信をつけていきました。
勉強が楽しいので、学校も楽しい
上記のような毎日が続くので、当然学校に行くことが楽しかったようです。
「家で勉強したことが役に立っている」という実感があるため、どんどん先の勉強をしたい気持ちが強かったようです。
「クラスで1番」というのは子どもにとってうれしい事です。
復習の回数が増えるのでどんどん頭に入った
先ほども言いましたが、先取り学習すると家で勉強したことを再度学校で復習できます。
学校で習うまでに時間に余裕もありましたし、その分ゆっくりじっくり理解する時間がありました。
復習する回数も増えるから自然と頭に残るので、学校でテストを受けると100点が取れるんです。
さらに、自分が苦手な部分を明確にした状態で授業を受けられました。
ただ授業を受けるのではなく、目的を持ってしっかり聞けるんです。
教科書レベルを超えた問題にも手を伸ばせるようになった
勉強がどんどん理解できると、もうちょっと難しい問題も解けるような気がしてきます。
で、実際にやってみると解けてしまったりするので、それがまた自信につながりました。
これを繰り返しているうちに、該当学年の難問や、次学年の応用問題も少しずつできるようになります。
勉強が好きになると簡単な問題では飽きてしまうので、自然とそういう方向へ向かっていきました。
わからないことをちゃんと解決してから前に進む時間があった
時間に余裕があるので、つまづいた時に解決する時間がたっぷりあります。
通常は授業でわからないことがあっても、先生に質問するタイミングや時間がなくて、そのまま放置ってよくあります。
塾に行っているのなら塾の先生に聞けるんですけどね。
わからないまま先に進んでしまうということがありませんでした。
小1プロブレムを防げる
小1プロブレムとは以下の状況を指します。
授業中、席についていることができない。
集団行動が取れない。
先生の話を聞けない。
指示に従うことができない。引用:ベネッセ教育情報サイト「小1プロブレム」を知っていますか? その原因と間違えやすい予防方法
幼稚園や保育園ではお絵描きの時間があっても、勉強する経験ってなかなかありませんよね。
とんびー家でも、長女と長男は別々の幼稚園に通いましたが、どちらの園も勉強するようなプログラムはほとんどありませんでした。
普通に考えて、今まで1日中遊び通しだったのに、45分座って勉強、5分休憩、45分座って...って、急にはできませんよね。
これから小学校に入学するのなら、やはり家庭で練習をしておくべきでしょう。
それか、教育に力をいれたプログラムがある園に通ったり、幼児教室に通うという方法もあります。
【幼児教室は無駄?!】2年通ってわかった小学校入学前にすべきこと・私が退会した理由
なので私は、座学に入る少し前から毎日少しずつイスに座る練習をし、今に至っています。
勉強が楽しい、先生のお話がちゃんと聞ける状態で入学するだけで、子どもの心理的負担を減らせるのかなと思いました。
3 先取り学習のデメリットってなに?
先取り学習のデメリットは以下の通りです。
- 世間の風当たりがある
- ○○次第で「授業がつまらなくなる」...場合もある
- 担任の先生によっては文句を言われる
世間の風当たりがある
先取り学習って、昔から結構やり玉に挙げられます。
「みんなが勉強し始めたらすぐに追いつかれるじゃない」
とか、
「むかし神童、いま凡人」
とか言う大人がたくさんいます。
のちのちみんなに追いつかれて「俺、凡人になったな」と本人が気づいたとしても、それはそれでいいじゃないですか。
そんなことで心が折れない「自信」を、子ども時代に持てることが大事だと思うからです。
○○次第で「授業がつまらなくなる」...場合もある
「授業がつまらなくなる」
これも「先取り学習」のディスりでよくあります。
で、実際、長女も長男も「つまらない」と言っている時期がありました。
そりゃね~、1度家で勉強してわかっていることをもう1度聞くわけですから、新鮮な気持ち、興味津々で聞くなんて無理でしょう。
これを
「先取り学習の弊害だ!」
「先取り学習は子どもの意欲をそいでいる」
と一概に言ってしまうのはどうなのかなと思います。
授業がつまらなくなるかどうか、これは子どもの性格、親のやり方次第、先生次第でしょうか。
私自身は学生の頃に英語以外は先取り学習をしていませんでしたが、授業がつまらない事なんて山ほどありました。
それが自分のせいなのか、授業をしている先生のせいなのかって、一緒に授業を受けている子どもたちの間で何となくわかることです。
みんなが「この授業楽しい」って言っているのに自分だけつまらないなら、自分に責任があるのかもしれないし、
みんなが「つまらない」って言っているなら、授業に問題があるのかもしれない。
だから、先取り学習しているかどうかが問題ではないと思うんですよね。
この辺の私の考えについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【先取り学習のその後】13年前子どもが先取り学習を始めた家庭の今【考え方と効果と弊害】
担任の先生によっては文句を言われる
子どもが先取り学習していることに「敵意」を抱いているんじゃないかと思う先生は確かにいました。
「学校で習っていない漢字を作文の中に使うな」
「みんながわからない言葉を使って説明するな」
「こんな暗い未来の話にするな、作文を書き直せ!」
というのは、子どもたちが実際に言われたことです。
該当学年の教育指導要領以外のことには触れたくない、どうしても何か1つの正解に導きたいんだろうなーと思って見ていましたが。
長女と長男の個人懇談の時には私もいろいろ言われましたが、
「はぁ、でもあなたの言っていることって、子どもの学びを阻害しているだけですよね?」
と心で思って、
「あ~、そーなんですねー笑」と聞いていました。
子ども「授業がつまらない」 → 親「個人懇談で文句を言われる」
子ども「授業が楽しい」 → 親「個人懇談で話が弾む」
という法則がとんびー家にはありました。
まあ結局、どんな先生とも短い付き合いなので、文句を言われようと関係ないというのが私の持論です。
小学校のうちは先生に好かれることよりも「子どもの思い」をくみ取ってあげるようにしていました。
中学校からは「内申点」があるのでねー...(内申点制度、どうなんでしょうね?)
中学生にもなれば子ども自身も考え方が大人になるので、その辺、損得勘定でうまくやるようになりました!
そういうわけで、このようなデメリットを考えても先取り学習は余りあるほどのメリットがありました。
4 先取り学習にお勧めの教材ってある?
映像を使った先取り、おもちゃを使った知育、読み聞かせや読書と並行しながら、えんぴつを持つ練習も始めました。
ちょっと迷路で遊んだり、ぬりえをしてみたり、子どもが興味を持つことから。
とんびー家が実際に使っていた教材は、下の記事を参考にしてみてください。
【幼児教室は無駄?!】2年通ってわかった小学校入学前にすべきこと・私が退会した理由
小学校入学までに1日30分~1時間座れるようにすること、えんぴつをしっかり持てること、ハサミを安全に使えることを目標にしました。
年長さんから実際に使い始めた教材は、以下の記事からご覧ください。
【全国統一小学生テスト対策問題集】算数|塾なしで偏差値60超!問題集・参考書5選
【全国統一小学生テスト国語対策】おすすめの問題集・参考書5選|塾なしで偏差値60超!
【全国統一小学生テスト理科】対策に使いたい問題集・参考書3選【家庭学習で偏差値60超】
【全国統一小学生テスト】対策に最適な社会の問題集・参考書4選【家庭学習で偏差値60超】
「全国統一小学生テスト対策問題集」となっていますが、どれも先取り学習に最適な問題集や参考書なので、参考にしてみてください。
上記問題集を繰り返した結果、全国統一小学生テストで下記の成績を取ることができました。
【全国統一小学生テスト】小1~小6の6年間の偏差値・順位・点数公開!偏差値60の学力と成績の目安
スタディサプリを使った先取り学習
とんびー家では、スタディサプリの使用を始めて今年で7年目になりました。
スタディサプリは小4から大学受験までの講義を自由に視聴できる無学年式の学習システムで、
2022年3月からは、小1から小3も学習できるようになりました。(講義ではなくドリル形式)
長男は幼稚園からスタディサプリを使い始め、最初は理科の講義を中心に学習しました。
理科では担当の富山篤先生がいろいろな実験を見せてくれるので、小さな子どもでも楽しめます。
Eテレのふしぎエンドレスとともに見るようにしました。
現在も1年~1年半先をスタディサプリで学習しています。
もしこれから通信教育を始めるなら、スタディサプリのような「無学年式」のオンライン学習ができるサービスがおすすめです。
学年にとらわれずに先取りしたり、わからないところまで戻って学習もできます。
幼児教室に行くという選択肢もある
選択肢としてありますが、座る習慣をつけるだけなら家庭学習でOK!
もし、
「小学校受験をする」
「他の子どもとの関わりも持ちたい」
「小集団での行動にもちょっと慣れておきたい」
のなら、幼児教室はいいかもしれません。
長男が幼稚園入園前と年少で幼児教室に通った2年間の体験と感想を記事にしています。
【幼児教室は無駄?!】2年通ってわかった小学校入学前にすべきこと・私が退会した理由
まとめ|【幼児・小学生の先取り学習】小学校のテストで100点が取れるやり方とQ&A
今回は、幼児と小学生の先取り学習をテーマにお送りしました。
とんびー家の子どもたちはいろいろ工夫した先取り学習方法で、「勉強が得意」と「学校が楽しい」を体験できました。
小学校のカラーのテストで毎回100点を取るなら、入学前に座学以外の学びをするのがおすすめ。
座学以外でできることを少しでも多く体験すると、後の勉強につながります。
また、入学するまでにちょっと落ち着いて座っていられるように準備しておくといいですよ。
お役に立てるとうれしいです。