- おうち英語ってどうやって進めたらいいの?
- 英語を話せない親でもできる、おうち英語の進め方ってある?
- 中1までにCEFR B1ぐらいにするにはどうしたらいい?
グローバル化にともない、2020年から小学校でも英語が必修化され、自宅での英語学習の進め方にお困りのお父さん・お母さんは多いと思います。
私は13年前、まだ「おうち英語」という言葉がポピュラーではなかった2010年から、子どもたちの英語学習を完全自宅学習で実践中です。
- 長男は中1でCEFR B1に到達、英語で時事問題やニュースを話題に会話ができます。英検2級保持。
- 長女もCEFR B1に到達、リスニングが得意な英語耳を持っていますが、スピーキングは発展途上です。英検2級保持。
そこでこの記事では、私が13年以上実践しているおうち英語の進め方とCEFR B1までのスケジュール、英語上達の過程を徹底解説します!
この記事を読めば、完全自宅学習で子どもが英語を話せるようになるために必要なことがわかります。
またこの記事の前提として、とんびー家は以下のような環境のもと、現在もおうち英語を続けています。
- 帰国子女ではありません。(親も)
- インターナショナルスクールの通学歴はなく(親も)、公立小・中・高のルートで進んでいます。
- 親は普通の公立中・高で英語を学びました。(英検2級、3級は持っています)
- 3親等「純ジャパニーズ」です。
公立小・中ルート、親が英語を話せないという環境で英語学習を進めるなら、多少なりとも参考になるのではないでしょうか。
子どもの個性、親のかかわり方や英語力、家庭環境で成果が大きく変わる前提で参考にしてみてください。
【開始から13年】おうち英語の具体的な進め方とポイント
上記のスケジュールは2歳直前からおうち英語を始めた長男のスケジュールです。
とんびー家ではDWE(ディズニー英語システム)をメインの教材にしておうち英語を進めました。どの英語教材を使用するにしても基本的な環境づくりはそれほど変わりません。
私がおうち英語を進めるうえで気をつけたことは以下の通りです。
- 乳幼児期は、3,000時間以上を目安にインプットを重視した
- 簡単な自己紹介などが言えるようになったら、思い切ってオンライン英会話を始めた
- 家じゅう英語に触れられる環境に!リビング・トイレ・お風呂の壁、テーブルを有効活用
- 映像と音声のインプットを優先して、文法の学習・ライティングは後回しにした
- 動画・ゲームなどのメディアの厳選・制限をしている
- どこまで理想を追い求めるかを考えた
英語の習得も日本語の習得と同じように考え、自分が日本語を習得した手順を思い浮かべながらおうち英語を進めました。
乳幼児期は、3,000時間以上を目安に英語の音に触れる
子どもが意味のある言葉を話し始めるのは、1歳~2歳の間と言われています。
英語を話せるようにするにも、まずは3,000時間を目安に英語の音に触れると良いと言われています。
私は、短期間にできるだけ集中して3,000時間を達成できるように取り組みました。
- 1日3時間以上は英語の音に触れる
- 動画と音声を1:3くらいで振り分ける
- 動画・音声・洋書絵本などで英語に触れる
3,000時間は1日3時間が目安で3年続けて達成できます。
下記のように、動画、CD、絵本…をグルグルとサイクルして毎日3時間英語に触れます。
- 英語の動画を見せる
- 動画に飽きて遊び始めたら次はCDをかける
- 遊んでいる間はずっとCDをかけっぱなしにしてそのまま放置
- 途中で絵本を開いたり、読み聞かせたりする
- 壁に貼ったポスターを一緒に見てみる
遊んだ後、絵本を見終わった後など、集中力が途切れたなと感じたタイミングに動画をつけました。子どもが自分から何かを始めて集中することや、集中している状態を中断させたくなかったからです。
動画は割と喜んで見てくれるし、子どもの集中力が続きやすいので目や脳への影響も考えながら視聴しました。
動画以外の時間はCDのかけ流しを。ドライブ中や子どもが遊んでいる間など時間の許す限り英語の音に触れました。
結果、よその子がテレビアニメの主題歌を歌っている横で、子どもたちはDWEの曲や英語の童謡を歌っていました。
寝る前や空き時間には洋書絵本を開いたり、余裕があれば読み聞かせをしました。英語で読むのは苦手だったので、CDつきの絵本もよく利用しました。
長男は2歳直前から英語音声に触れ始め、小学校入学までに最終的には約5,500時間を超えました。
最初はとにかく「音」や「映像」でインプット。文法は特に説明しなくても、音と映像から自然と身につきました。
比較的時間の融通が利く幼少期に短期間で集中して学習するのがおすすめです。週1回の英会話教室で中途半端な時間インプットとアウトプットをするより、まずは自宅で毎日継続してインプットのほうが、同じ3,000時間を達成した後の英語力に差が出ます。
インプットが進んだら、オンライン英会話などでアウトプットの機会をつくる
毎日インプットを続けていると、子どもの中にインプット貯金ができるので、ある日突然英語が出てくるようになります。
日に日に話す言葉が増えていきますが、とんびー家の環境では日本語同様のペースで…というわけではありませんでした。これはかなり環境に依存すると思います。
「インターナショナルスクールなし」「親の語りかけなし」という状態でしたので、英語の発話の発達はゆっくりです。
DWE卒業後の小1には、自己紹介や自分の趣味について何となく話せるようになっていたためオンライン英会話を開始。
子ども向けのレッスンは選ばず、初回からフリートークを選択し、話す時間を最大化しました。
幸い子どもが人見知りしない、自分のことをどんどん話したいタイプのためフリートークでも大丈夫だったのかもしれません。
フリートークで会話に慣れた後は、少しだけ子ども向けレッスンをやりましたが、その後は通常のレッスンを受講してスピーキング力を上げました。
現在は7年目に突入し、環境問題、政治、テクノロジーなどの時事問題やニュースを題材にしたレッスンができるまでに成長しています。
開始以来、毎日2レッスン(50分間)は会話するようにしています。話せるようになるには長期で続けることが大切なので、時間のやりくりが重要です。「習い事や部活は本当にする必要があるのか」「自分のしたいことに時間を使えているか」を英語学習も含め、子どもにしっかり考えてもらう必要があると思います。
動画以外の視覚インプット環境を整える
子どもの目線に合わせ、目に留まるありとあらゆるところにポスターなどを設置しました。部屋がごちゃごちゃしますが、これもおうち英語成功のため。
子どもたちから言われましたが、トイレに貼ったものは特に記憶に残るようで、英語だけに限らず「これは覚えてほしい!」というものを今でも貼っています。
例えば、この「こあら式英語」は、かわいいコアラやカンガルーを使った図解で、以下のような言えそうで言えない英語の知識がわかります。
オンライン英会話ですぐに実践できそうなことばかりなので印刷してトイレに貼っています。
英語で時刻を伝えるときに便利なやつ pic.twitter.com/7WJLeCqezk
— こあたん🇦🇺こあらの学校 (@KoalaEnglish180) June 2, 2023
まずは映像と音声でインプットを優先、文法の学習・ライティングは後回し
長男は小学校入学までに5,500時間以上、映像と音声で英語に触れましたが、その間ABCの書き取り、英検の過去問題などのちょっとした座学以外は、文法も含めほとんどやっていません。
そのため、フリートークの際に「言いたいことが言えない」「適切な言葉や表現が見つからない」と、本人が感じるようになりました。
時事問題や科学を題材に話すことが増えてきて、会話の内容が難しくなったためです。
そこで本格的に語彙や文法、スペルや英作文などのライティングを始めました。くもんの英語教材や中学生用の問題集、単語帳を使用しました。これは小5になってからです。
PCスキルがあったので、オンライン英会話中のわからない語彙や言い回しはGoogle先生に教えてもらいながらレッスンもしました。
現在は小3から英語の授業が始まることもありますし、いつから文法学習やライティングを始めるべきか、いろいろな意見があると思います。
ある程度インプットが済んでから始めたからなのか吸収が速かったので、小さなころにやらなくて良かったと感じています。そのかわりに読書に力を入れ、日本語力を鍛えておいて正解でした。
動画・ゲームなどの厳選・制限で英語へのモチベや時間を確保
おうち英語を続けるには、日常生活に英語教材を上手に溶け込ませ、英語学習が当たり前になる生活が理想。
- 主に使っている英語教材へのモチベーションを保つこと
- 教材に触れる時間を少しでも増やすこと
上記の2つを達成するために、子どもたちが触れる動画の厳選とゲームやメディアの時間制限をしています。
テレビの子ども番組やバラエティーなど、刺激のある楽しい番組を見てしまうと、自宅での英語学習は一気にハードモードになります。
英語教材が見劣りした存在になるだろうことは想像できます。
さらに、英語も含めた『学習時間の確保』という大きなくくりで考えれば、ゲームやメディアの時間調整をおすすめしますが、このあたりの考え方は家庭それぞれです。
日本語も当然大事なので、日本語力を育てる番組や読書時間も確保したいところです。
「にほんごであそぼ × 徹底反復音読プリント」で子どもの語彙力アップする方法
1日3時間は英語に触れる、読書の時間も確保するとなると、触れるメディアの厳選と学習時間の確保はマストかな?と考えています。
子どもに見せる動画を十数年制限してわかったメリットとデメリット
【子どものゲームと時間制限】脳への影響を知って考えるルール
どこまで理想を追い求めるかを考えた
4技能すべてを網羅できるのが理想的ですし、私もそうしたいと思いました。
でも実際問題、子どものキャパ、日本語力の向上、時間の確保、親の英語力の限界…と思うようには進みません。どこまでやるかという線引きは、各家庭、子ども次第でかなり格差が出るでしょう。
私は、とにかく話せる度胸をつける、下手な英語でも自信を持たせる、英語の完成度は後回しで良いと決めて進めていきました。
13年続けていたのでわかりますが、始めたころは子どもの意思はあってないようなものです。だから開始から数年は何とかなります。
でも、その後何年も続くかどうかは結局子ども次第。親がいくら頑張っても、やるかやらないかは子どもが決めること。
子どもの性格を見て「最低限このレベルまでは…」というラインを決めておくのは大事だなと思います。
【13年間のおうち英語】CEFR B1までの英語上達の過程
ここからは、中1でCEFR B1に到達した長男の英語上達の過程をお話していきます。
CEFRとは言語能力を評価する国際指標で、履歴書に「CEFRで○○レベル」と記せばEU(欧州連合)内でも通用します。
「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages)」は、言語の枠や国境を越えて、外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準です。
完全公立小中ルート、オンライン英会話のみでスピーキング力を鍛えた場合、どの程度のスピード感で成長するのか、あくまでも個人的な話ですが、参考になれば幸いです。
英語上達の過程
【1歳後半~6歳】単語の発話から自己紹介できるレベルへ
【6歳~7歳】発話がほぼ無くなる…英検ブロンズは満点合格
【7歳~12歳】初めてのフリートークを難なくこなす。難しい単語がなければ会話の内容を理解できる
【13歳~現在】CEFR B1に到達!「英語を学ぶ」だけでなく「英語で学ぶ」フェーズに突入
【1歳後半~6歳】単語の発話から自己紹介できるレベル
長男は2歳直前からインプットを開始し、1年後(3歳ごろ)には徐々に単語の発話、感情表現として英語を使ったりすることが出てきました。
- 犬猫を見ると「catだね」「dogがいるね」
- ひもで遊んでいる時には「knot(結び目)ができたから外して」
- 手に持っているものを落としたり倒したりしたときには「uh-oh(あらら、おっと)」と言っていた
DWEの歌や英語の童謡を、レゴや積み木、プラレールで遊びながら常に歌っていました。
まともなアウトプットと言えば毎週5分ほどのDWEのテレフォンイングリッシュや提出課題を録音するときに少し話すくらい。インプット:アウトプットの割合は、9.8:0.2くらい。
小学校に入るまでは、日本語に英単語が混じるような上記のような感じ。この状態がしばらく続きます。
「英語で常に会話している」なんてことは一切なく、常に日本語ベースです。親がバイリンガルであったり、常に語りかけをしていれば違うのでしょうが、私はそこまでできませんでした。
幼稚園ではほぼ日本語教育(月一くらいで英語の時間アリ)、放課後にイマージョン教育させるほどコストをかけられないので、ここでどんなに頑張っても限界があると考えました。
ですから、この段階ではインプットをひたすら続けました。小学校入学までは1日最低3時間はインプットの時間を取っていたと思います。
普通の幼稚園、公立小中のルートでは日本語優位になるのが当たり前です。たとえ子どもが発話しなくても、正しいインプットを続けていれば英語力は伸びていきます。途中でやめないことが一番大事です。
【6歳~7歳】発話はほぼ無くなる…英検ブロンズは満点合格
小学校に入るとインプットに3時間も取るのが難しくなりました。
DWEの卒業も重なり次に何をやろうかと考えていましたが、とりあえず何かで英語力を試してみようと思い、初めて英検ジュニアブロンズを受験してみました。
結果「Result 100%」の満点合格でした。
出典元:日本英語検定協会 BRONZEのテスト内容
英検ジュニアブロンズは英検ジュニアの中で一番レベルのやさしいものです。流れてくる音声を聞いて正解をポチポチ選んでいくだけなので、まだPC操作に若干不安はありつつもオンライン受験を選択しました。
英検ジュニアブロンズはライティングが必要なかったのと、上記の表にあるレッスン時間数をクリアしていたのもあり簡単に感じました。
ここまでやってきた学習は、ほぼ、DVDを見てCDを聴きアニメを見ていただけなのですが、インプットの成果がしっかり出せました。
【7歳~12歳】難しい単語がなければ会話の内容を理解できる
おうち英語開始から6年、DWE卒業から2か月後、小学校の生活にも慣れたので、7日間の無料体験を使ってオンライン英会話ネイティブキャンプでアウトプットも本格的に開始することに。
インプット:アウトプットの割合は、6:4~5:5くらいになりました。アニメや映画、多読、ライティング教材からのインプットとオンライン英会話でのアウトプットです。
もし、先生の言うことが聞き取れない、全然話せない、緊張してレッスンが成り立たないという状態であれば、また別の方法を考えればいいか…と覚悟を決め、ドキドキ状態で初めてのレッスンに挑みました。
自己紹介はもちろん、好きなことやレゴで作った作品を手に取り説明したり、スクラッチで作ったゲームを披露したりと、いろいろと話せるようになっていました。
唯一口にしていた発話もなくなり一時はちょっと不安を覚えながらも、とにかく信じてインプットを繰り返していたのですが、ちゃんと彼の中に蓄積されていたようです。
どうしても発話に意識がいってしまいがちですが、こちらからアウトプットを促さなくても、多量のインプットの積み重ねがあればスピーキングの力がつきます。
毎日2レッスン(50分)のオンライン英会話を始めて半年ほどたってから、英検5級に合格、翌々年に4級に合格しました。
オンライン英会話開始3年目(9歳頃)からは、英会話講師から「海外に住んでいたことがあるのか」と質問を受けるほどスピーキングが上達しました。
開始8年目(12歳頃)には、多少難しい単語があっても、会話やニュースの内容がほぼ理解できるようになりました。
英語同様に日本語にも力を入れてきました。読書環境を整えたことや、8歳からは小さなコミュニティーで落語を発表する機会を頂き、日本語力をかなり高めました。日本語の語彙が少なければ、英語での語彙力が伸びるはずがありませんので小さなうちに母語を育てる必要性があります。
【13歳~現在】CEFR B1に到達!英語を学ぶプラス「英語で学ぶ」フェーズへ
13歳で英検準2級と2級を取得し、言語能力を評価する国際指標のCEFRはB1まで到達しました。しかしCEFR B1といっても、ネイティブでいえば4歳程度の英語力です。
早口でも聞き取れてはいますが、視聴する映像のレベルが上がるにつれて単語の意味がつかめないことが増えました。一方で、前後の文脈から意味を推測できるようになりました。
現在の課題はスピーキングの質の向上と語彙力アップ。インプットとアウトプットの割合は、4:6といった感じです。
インプットでは多読や英単語帳、語源図鑑、スピーキングの表現力を上げる教材を使用、娯楽として英語で映画やYoutubeも観ています。
アウトプットはオンライン英会話と学校のALTとの会話です。
英検の成績表からわかるCEFRレベル
こちらは直近で受験した英検2級の成績表です。4技能総合スコアは2247、CEFRレベルはB1です。
英語のレベルをお話する上で一般的でわかりやすいのは英検ですが、英検は日本国内の資格であり、どちらかというと受験英語感がぬぐえない試験です。
ここでは英検のCEFRとオンライン英会話ネイティブキャンプの「マンスリースピーキングテスト」の結果からわかるCEFRで、長男の現在の英語レベルを見てみます。
【ネイティブキャンプ】マンスリースピーキングテストの結果からわかるCEFR
オンライン英会話ネイティブキャンプでは毎月スピーキングテストを受けられます。以下は直近のマンスリースピーキングテストのスコアです。
ネイティブキャンプのレベルは、レッスン教材を選ぶ際の参考にします。
引用:ネイティブキャンプ レベル表
レベル8はCEFR B2にあたります。英検だと準1級、「英語での会議に参加することができます。」というレベルです。
下記のグラフはスピーキングテスト直近12回のスコア推移です。
直近12回はレベル7~8が多くB1あたりですが、「英検のスピーキングのスコア」と「ネイティブキャンプスピーキングテストの流暢さ」から、スピーキングにはまだまだ伸びしろがあります。
【ネイティブキャンプ】レッスン2300回超の体験から答えるQ&A
【ネイティブキャンプ】レッスン履歴から見る英語力
さらに直近のレッスン履歴の使用教材を見てみます。
使用教材がすべて「スピーキング」になっています…が、実際は「トピックトーク」です。トピックトークはネイティブキャンプのレベル4~レベル10の人に適したレッスンです。
トピックトーク教材は、基礎的な文法をマスターした方への教材です。ある一つのトピックについて、自分の意見を伝える・会話文を即興で作るなど、語彙力・会話伝達力を磨くためのトレーニングをしていきます。
- ディスカッション能力を伸ばしたい方
- ある分野やテーマに特化したスピーキング力を伸ばしたい方
- 英検・IELTS等の面接やスピーキング対策で練習したい方
引用:ネイティブキャンプ トピックトークについて
先述した英検2級のスピーキングの英検CSEスコアは486/650でした。
海外留学も視野に入れているので、まだまだスピーキング力が足りません。本人も自覚しているため「自分の意見を伝える」「会話文を即興で作る」伝達力をトピックトークやフリートークで磨いています。
小学校中学年くらいからは英語学習に対する子どもの意思がハッキリしてきます。それまでにある程度のレベルがあれば、その後も難なく、向上心をもって学び続けることができそうです。が、英語を話すのに抵抗があると続けるのが大変な気がします。
【学び方の転換期】「英語を学ぶ」だけでなく「英語で学ぶ」のフェーズへ
長男は物理学に興味があり、現在研究課題に取り組んでいます。将来のことも視野に入れ、英語で学ぶの段階に入りました。
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構において前機構長であった村山斉先生のファンで、「From the Big Bang to Dark Energy(ビッグバンからダークエネルギーまで ) 」を「Coursera(コーセラ)」で受講したり、関連動画をYoutubeで視聴しています。
Courseraは世界中の有名大学の授業を無料で受講できるプラットフォームです。以下のリンクからCoursera(コーセラ)に飛べます。
Coursera(コーセラ)「From the Big Bang to Dark Energy(ビッグバンからダークエネルギーまで ) 」
英語での講義ですが、英語字幕が出る&村山先生の英語がわりと聞き取りやすいので、わからない単語を逐一検索しながら受講しました。
また先述しましたが、ALTの先生と休み時間や放課後に話し相手になってもらったり、個別に課題を出してもらっています。
数学の面白い数式や物理のパラドックスについて、事前に日本語で学習した内容を先生と英語で共有しています。
「好きなことを見つけたら英語で学ぶ」を実践し、ある程度まとまったら「英語でプレゼンする」という環境づくりを進めています。
研究課題に取り組むようになり日本語の重要性や読書の重要性を感じています。専門的なことを理解するには読解力が必要ですし、読解力を養うには読書も欠かせません。英語力に目が行きがちですが、日本語力の育成はそれ以上に大切だと感じます。
とんびー家では英語だけでなく学習全般を先取り学習してきました。日々の学習に時間を取られることなく、物理学や数学、ほか様々な活動や趣味に時間を割けるのは、先取り学習で貯金をしていたおかげです。
まとめ|【おうち英語の進め方と上達の過程】中1でCEFR B1に到達した英語学習
今回は、13年前に英語学習を開始した長男が英語を話せるようになった13年間のおうち英語の進め方と上達の過程についてお話してきました。
- 13年間のおうち英語の進め方
- CEFR B1までの上達の過程
現在は小学校でも英語の授業が始まり、ペアワークで会話したり、歌や踊りを交えたアクティビティも取り入れられているようです。
リスニングとスピーキング中心の学習をしてきた長男が「あの授業では絶対に話せるようにはならない」とよく言っていました。
さらに残念なことに中学校では30年前と変わらない、リーディングとライティング中心の授業がひたすら繰り返されています…
教科書の英文を左側にうつして右側に日本語訳を書くというノートの方式は、私が中学生だった30年以上前と変わっていません。
もちろん文法を学ぶ上ではこういった取り組みは必要ですが、ずいぶん昔に経験済みの私たち親は、これだけでは英語を話せるようにはならないことがわかっています。
そういった危機感にお気づきの方に、この記事が参考になれば幸いです。
親が英語を話せなくても大丈夫!ディズニー英語システム(DWE)を購入する前に気をつけることについては、以下の記事で詳しく解説しています。
いつ購入すべき、どんな家庭に向いてる、DWE購入前に気をつけるべきポイント
ディズニー英語システムのメリットとデメリット