この記事では、子どもが見るテレビやYoutubeなどの映像を制限し続けることで起こるメリット・デメリットについて解説。
子どもが生まれて十数年、動画を制限した結果、良かったのか悪かったのか、はっきりと答えます。
また、映像を厳選して見せているとんびーが感じた、子どもたちの様子や変化もお伝えします。
「子どもとスマホ」「子どもとゲーム」と並ぶ、「子どもとテレビや動画」のつきあい方をに悩んでいる方に参考になる内容です。
こんにちは、とんびーです。
子どもが生まれて十数年、とんびー家では動画を厳選して見ています。
1日に数個のYoutubeと朝のニュース以外、ほとんど見ることがありません。
そして、
昨年模様替えをした際にリビングから移動し、まる1年が経ちました。
必要なときだけiPadを使用して見ています。
私自身、根っからのテレビっ子だったんですが、
「私のように子どもたちもテレビを見続けていて大丈夫なの?」
と疑問に感じたのがきっかけです。
いつでもどこでも動画が見られる時代になって、
テレビや動画とのつきあい方がますます難しくなったって、皆さんも感じているのではないかと思います。
この記事は、子どもとテレビやYoutubeのような動画とのつきあい方について、
「あれもこれも制限するのはなぁ」
と考えている方にぜひ見てもらいたい内容です。
- 子どもにテレビや動画を見せるかどうか悩んでいる
- 自由に見せないことのメリット・デメリットが知りたい
それでは、とんびーの独断と偏見でお伝えしていきます。
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結論、動画を制限したことは良かった?悪かった?
結論、動画を制限して良かった!
これ以外にありません。
なぜなら「自分の好きなこと探し、必要なこと探し」に日々の時間を使ってきたので、それぞれに自分のやりたいことや方向性を見つけることができたからです。
彼らを見ていて動画を厳選したことに後悔はありませんし、彼らからも「ダラダラとムダな時間を過ごさずに済んだから良かった」と言われます。
最もいろいろな事を吸収できる脳の柔軟な時期に、雑多な情報を目にすることなく成長しました。
もちろん、何のデメリットもなかったわけではありません。
動画を厳選して見せることのデメリット
動画を厳選して見せることのデメリットはこちらです。
- テレビの話題についていけない
- 流行りがわからない
- 動画を選ぶ親が大変
テレビの話題についていけない
幼稚園や低学年のうちはそうでもありませんが、
長女が小学校の高学年になると「テレビの話題についていけない」と言っていました。
前の日にやっていたバラエティ番組、ドラマの内容についてもよくわからない。
これは当然なのですが、子どもたちは逆にお友達に教えてもらうという方法で、コミュニケーションを取っていました。
流行りがわからない
小さな頃はプリキュアや仮面ライダーもほとんど見ていません。
その代わり、誕生日などの特別な日には見てもいい時間をつくりました。
“幼稚園”や”てれびくん”のような雑誌をたまーに購入してその辺の情報を補うこともありました。
プリキュアごっこや仮面ライダーごっこも、お友達に教えてもらって遊んでいましたね。
流行っているアニメや今売れている芸能人もほぼわかりません。
「ふわちゃん」は相当人気になるまで知らなかったですね。
ただ、クイズ番組に出る芸能人だけはよく知っていますw
動画を選ぶ親が大変
子どもたちに見せたい動画を選ぶのが親として結構たいへんでした。
子どもたちが今興味を持っていること、興味を持ちそうなもの、学びにつながりそうな内容の番組を選びます。
「バラエティだからダメ」という考えではなく、学びになるかどうかで判断します。
だから、「世界の果てまでイッテQ!」の「出川イングリッシュ」は何度も見ました。
大変とは言っても、週1で番組予約を入れるくらいなので大した労力でもないのですが。
動画を厳選して見せることのメリット
以下が動画を厳選して見せるメリットです。
- 「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」を見つける・向き合う機会が増えた
- 知っておくべき情報と知らなくていい情報の区別が早めにできるようになった
- 動画視聴が特別なものになる
- 人生で動画を見る時間がトータルで減少する
- 小さな頃から続けていると教養が深まる
- 大人と同じ話題でも飽きない
詳しく解説していきます。
「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」を見つける・向き合う機会が増えた
とんび―家の子どもたちは、動画を厳選して見ることで自由な時間が増え、本当に「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」と向き合う機会が増えました。
「とりあえずテレビ・Youtube」の習慣ができてしまうと、気づいたときには自分について考える機会がないまま成長してしまうかもしれません。
動画に支配されるというんでしょうか。受け身なんですよね。
私は自分自身の経験からも子どもにはそうなってほしくないなと考えました。
だから「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」を考える時間を、「動画」から離れることで用意したんです。
子ども自身が「これを見たいから見る!」「興味があるから見る!」という、選ぶ側に立てるようにしたい。
選んで見るようになると、吸収のしかたも変わってきます。
「今日からテレビやYoutubeは禁止にします! その時間で別のことをやってください」
今、子どもにこう言ったとして、その時間をすぐに興味のあることに振り分けられるなら問題ナシです。
でも、「え~、やることがないからヒマ~」ってなるなら、
「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」を探す時間が必要かもしれません。
“知っておくべき情報”と”知らなくてもいい情報”の区別が早めにできるようになった
好きな事や必要な事に時間を振り向けていると、自分にとって必要のない動画に時間を使うのがもったいなくなってきます。
幸いなことにとんびー家の長男はまだ12歳ですが情報の取捨選択ができるようになってきました。
「流行っている」「みんなが見ている」「どんどん流れてくる」という理由で動画を見ていることがほとんどありません。
楽しいという感情に流されて、見る必要のないものに時間を使ってしまうことってあります。
でも小さな時からそれを繰り返していたら、貴重な時間を無駄にしてしまうと思うんです。
だから「自分にとって何が本当に必要な情報なのか」判断できることってとても大事です。
動画視聴が特別なものになった
とんびー家の子どもたちが小さな頃は「テレビは特別なもの」でした。
アニメやバラエティは誕生日や長期休みに特別に見られるものだったからです。
小さな頃は「やったー!」と毎回喜んでテレビを見ていました。
「いつでも自由にみられる」
「暇だからとりあえず見る」
という状態では特別なものになりえません。
特別なものにすればダラダラと画面に張りつくこともないし、暇つぶしにもなりません。
人生で動画を見る時間がトータルで減少する
子どもの頃からの習慣ってなかなか抜けません。
「なんとなく動画を見てしまう大人」と「動画とのつきあい方を知っている大人」を比べれば、人生で動画に触れるトータルの時間が大幅に違うはずです。
空いた時間で動画を見るのか、読書をするのか。
時間の積み重ねで人生が決まるなら、早めに時間の使い方を学べた方がいいですよね。
日常生活でキッチンタイマーを活用すると得られる4つのメリットについては、以下の記事が参考になります。
【キッチンタイマー勉強法と4つのメリット】日常生活が変わるキッチンタイマー
小さな頃から続けていると教養が深まる
これを小さな時から続けていると教養が深まります。
宇宙、生き物などなど、図鑑で見るより動画で見たほうがよくわかるものがたくさんあります。
歴史は本で学ぶのと同時に、大河ドラマや歴史の教養番組で見ると時代背景や文化も感じられるのでより理解が深まりますよね。
しかも楽しいですし。
ちなみにとんびー家で見ている番組の種類は以下の通りです。
- 教養
- ドキュメンタリー
- ニュース
- クイズ
- 映画
この中から何を見るかみんなで選んで決めています。
大人と同じ話題でも飽きない
テレビ東京の”ガイアの夜明け”や”カンブリア宮殿”は、とんびー家でよく見る番組です。
大人が仕事している姿やいろいろな職業見学の一環として、また、私の勉強のためにも見ています。
「子どもが見て面白いの?」と思われますよね。
とんびー家の子どもたちにとって動画を見ることは特別で貴重。
だから、ふつーに見てますw
動画を見て、科学、政治・経済についてあれこれ言いながら夕食を食べています。
朝はバラエティ要素ゼロの「モーニングサテライト」や「NHKワールドニュース」を見ています。
なので、理解しているいないは別として小さな時から大人と同じ話題です。
毎日見聞きしているうちに、聞こえていたことが当たり前になります。
「子どもだから子ども番組」という安易な考えではなく、学びがあるなら見るという考えで選んでいます。
自由に見ることを制限した理由
とんびー家で動画を制限した理由は以下の通りです。
- 動画の時間を他のことに振り分けてほしい
- 動画のように簡単に楽しめるものは後回しにしたかった
- 学歴の高い人たちの言動から学んだ
- 人をバカにして笑いをとる番組が多い
動画の時間を他のことに振り分けてほしい
先でも触れたように、いろいろな事を柔軟に吸収できる子ども時代を、動画に費やしてほしくなかったのが一番の理由です。
100個のうち何個かのドラマやバラエティ、お笑い番組が学びになることもあると思うし、見ないことによってその学びを逃す可能性もあるんですけど、
自分たちで厳選した動画を見たほうが吸収が違うし、見る姿勢も違います。
でも、ただ流れてくる受け身の学びに時間を使うより、今必要と思う自発的な学びに時間を使ってほしいんですよね。
まずは、「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」を見つける時間を用意する。
そして、「自分の好きな事、自分にとって必要なこと」がわかったら、それに向きあうために時間を使う。
そしていろいろなことを吸収していく。
これが理想的だなと感じました。
動画のように簡単に楽しめるものは後回しにしたかった
テレビやYoutube、ゲームなどスイッチを入れただけで簡単に楽しめるものと距離をおきたかったのもあります。
例えば、読書やレゴブロック、工作、他にもたくさんありますけど、小さなうちに動画以外の楽しみをたくさん知ってもらいたかったのは、理由としてとても大きいです。
この中から本当に自分の好きなこと、必要なことを見つけられる気がします。
「ヒマだから動画を見る」習慣が染みつくと、いろいろなことに気づかずに成長してしまいそうです。
学歴の高い人たちの言動から学んだ
実は、コレも大きな理由の一つです。
一時期、高所得者が多く住む地域に住んでいたことがあります。
その際の知り合いで代々医者家系の方が、やはり子どもの目に触れるものにはとても気を遣っていました。
「仮面ライダーやプリキュアは見せない」という家庭もありました。
数多くの子どもたちが通る王道は通らず、どうすれば子どもの学びになるのかを、赤ちゃんの頃から考えている様子でした。
こういった考えの方々が多く住む地域のブックオフで子どもの本の購入をおすすめする理由を、以下の記事で詳しく解説しています。
【ブックオフで子どもの本】買うなら高所得者の多い地域がベストな理由とそこから学んだこと【子どもの本の探し方】
また、とんびー家はクイズ番組が好きなのでよく見ています。
で、そこに出演している高学歴の人たちが、
「テレビをあまり見てこなかった」
「親に制限されていたのでこっそり見ていた」
と言っているのを結構な割合で見てきました。
ドラマやバラエティを見た次の日に友達と、
「あれ、見た?」「○○が面白かった~」と言っている多数派の外で、実はそんなことはせずに自分の興味に没頭している人たちがいたということ。
親にはこっそり見ていたけど、多数派の人たちよりも圧倒的に良質なものに触れてきた人たちがいたということ。
周りと同じでは、周りと同じにしかならないという現実です。
人をバカにして笑いをとる番組が多い
人をバカにして笑いをとったり棒でたたいて笑いを取ったり、ちょっとついていけなくなりました。
子どもが生まれる迄はそれほど気にならなかったのですが、だんだんと目に余るようになりました。
「これを子どもに見せるのは嫌だし、これを普通の笑いだと思ってほしくない」
と思っています。
何を見ているかは子どもの人格形成にも関わりますよね。
まとめ|【子どもに動画を見せない選択】見せる番組を厳選し続けるメリットとデメリット
こうして改めて記事にしてみるとちょっと...かなり?変わってますよねw
周りと同じことをし、同じものを見ていても、子どもは周りと同じようにしか育たないと思っています。
私は”みんなが○○しているから”の考え方や”同調圧力”が、日本の子どもの幸福感を下げていると思っています。
みんなと同じじゃなくても、自分の大切なものや必要なものがわかっていることを幸せと感じてもらいたいので、
これからも”みんなと同じを封印”していきます。