この記事では、ドライブ中にもできる文化資本の高め方について解説していきます。
とんびー家では、車の中にいる時も文化資本を高める取り組みをしています。
そこで今回は、ドライブ中にできる文化資本を高める過ごし方について、とんびー家で実践していることをお話していきます。
「ドライブ中」にかかわらず、「どこかに移動中」にも文化資本を高める取り組みはできます。
こんにちは、とんびーです。
先日、帰省で1時間ほどドライブしたんですが、子どもたちが後ろで「英単語しりとり」をやっているんです。
「cat」「teach」「head」「dog」…みたいな感じでやっていて、それを聞いていた私は、
と感じていたところです。
長男は12歳、最近、中学生で習う単語帳を勉強中です。
今回は、
- 文化資本について知りたい
- 帰省にかかる時間を子どもに有益なものにしたい
- ドライブ中に文化資本を高める遊びを知りたい
- 教育にはお金をかけられないので、文化資本を高めて学力につなげたい
上記のような方に、ぜひ目を通していただきたい内容です。
では行きましょう!
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「ドライブ中に文化資本を高める」とは?
英単語しりとりは今回初めてでしたが、とんびー家ではドライブ中の「しりとり」は恒例の遊びです。
もし「帰省時の移動時間が長い」「毎日必ず車に乗る」なら、ドライブ中の時間の使い方をちょっと変えてみるといいかもしれません。
なぜなら、ドライブ中にも文化資本を高められるからです。
文化資本は「家庭環境や家族との日常から得るもの、家族旅行のような非日常の経験から得られるもの」です。
「家庭の文化資本が高いほど学力が高い」という結果が出ています。
2021年度に小6と中3を対象に行われた「全国学力・学習状況調査」においては、家庭の本の冊数と学力は「文化資本格差」に関係すると話題になりました。
最近何かと話題になる「教育格差」を考える上で「経済格差」が注目されがちですが、「文化資本の格差」も要因の一つになっています。
つまり、「ドライブ中に文化資本を高める」とは、文化資本を高める家庭環境をそのまま車の中に持ち込み、学力アップにつなげるということです。
で、私が文化資本を高めるために大事だと思っていること、
それは「何をしたら学びになるのか」の視点をもつことです。
とんびー家でも日々やっている文化資本の高め方については、以下の記事をご覧ください。
【教育格差と文化資本格差の関係】家庭でできる!学力アップのための文化資本の高め方
文化資本格差を埋めるための「親の考え方」や「日々の工夫」を解説しています。
先ほど触れた2021年度「全国学力・学習状況調査」の本の冊数と学力の相関関係については、以下の記事で詳しく解説しています。
【文化資本格差】本棚に本が1000冊あるので学力差が出る6つの理由を考えた
学びの視点をもった選択の割合を増やしていく
私は家族でドライブする時は、子どもたちに毎回本を持って行くように言っています。
「何をして過ごしたら学びになるのか」という視点で考えるなら、車の中に何を持って行くかは大事です。
例えば、こういった選択。
- 「Switch」を持っていく or 「本」を持っていく
- 「ギャクマンガ」を持っていく or 「学習まんが」を持っていく
- Youtubeで「ゲーム実況」 or Youtubeで「理科の実験動画」
グレーの部分とピンクの部分のどちらの方が学びになるかは一目瞭然です。
たった30分のドライブでも、親や子どもの選択が積み重なった先に文化資本の格差が生まれます。
ピンクを選ぶ割合が高い家庭はグレーを選ぶ家庭より、当然、文化資本が高くなっていきます。
とんびー家では、スマホでゲームをするけれど、必ず本を持って行くし、先のように家族でしりとりをすることもあります。
「毎回こうすべき」だと苦しくなるので、「学びの視点をもった選択の割合を増やしていく」というスタンスでやっています。
ドライブ中にできる文化資本を高める過ごし方
私がドライブ中に車の中でやってきた文化資本を高める過ごし方は以下の通りです。
- 家族で「会話」
- しりとり
- 古今東西・山手線ゲーム
- なぞなぞ・クイズ
- 読書する
- Youtubeなどの動画の視聴
- 音楽・朗読などを聴く
家族で「会話」
という、私と同類のかたは無理をせず笑
そうでなければ、シンプルに会話をおすすめします。
とんびー家の場合もそうなんですが、自宅にいる時、家族それぞれ違う部屋にいたり、一緒にいてもスマホを操作していたりと意外と会話してないんですよ。
せっかく狭い空間に家族がそろったんだから、最近あったことや世の中に対して不満な事、家族にしか言えない誰かの悪口なんかも結構話したりします。
親も子どもも関係なく「そりゃ~大変だ」「そんなこと考えているんだ~」とか、「世の中にはいろんな人がいるよねー」とか、ぶっちゃけトークをしています。
親の会社や社会のことって、親が口を開かなければ、子どもは何も知らないまま大人になっていきます。
社会のキレイな部分だけでなくあらゆることを知っておく。
こういったことを子どもに教えられるのは親しかいないですよね。
よその人とそういう話ってあんまりしないじゃないですか。
親と会話が多ければ、子どもはそこからいろいろなことを吸収します。
親と会話が多い子どもの方が学力が高くなるという調査結果もあります。
親子の会話に学びがあるなら、文化資本を高める1つの要素になります。
しりとり
「しりとり」は子どもの語彙力を鍛える楽しいゲームです。
一生懸命考えて適切な言葉をしぼり出しアウトプットするので脳が鍛えられます。
普通のしりとりに飽きたら、くだもの、野菜とかで「しばり」を入れると楽しいです。
先ほど出てきた「英単語しりとり」もおすすめです。
古今東西・山手線ゲーム
とんびー家は首都圏から離れていて山手線に全く馴染みがないんですよね...
なので「古今東西」のほうが身近です。
古今東西ゲームのルールをウィキペディアで確認してみました。
「お題」として1つのテーマを定め、そのお題に該当する答えを参加者が一つずつ順番に言う。「お題」は誰にもいくつか答えが思いつくもので、正誤の判定が容易に可能なもの(「日本の都道府県の名前」・「タロットの22大カードの名前」など)で、一度出た答えは再び答えとして使うことは出来ない。答えが全て出尽くすと終了となるが、通常は同じ答えを2回言ったり、途中で答えを言えなくなったり、お題に該当しない答えを言った者が敗者となる。(以下省略)
また、よく使われるお題として、以下のようなものがあげられています。
- 世界の国名
- 島の名前
- 果物の名前
- 野菜の名前
- 楽器の名前
- 職業の名前
- 料理の名前
- 鉄道路線の名前
- 50歳過ぎたら体の痛くなる場所
古今東西ゲームは本当によくやりました。
ある程度言葉を話せるようなったらできます、というかもう、参加させていました!
長男が2歳、3歳くらいには「くだもの」「どうぶつ」「とり」「さかな」とか、簡単なお題でやっていました。
子どもたちは、本格的な図鑑の前に「こども図鑑」をよく見ていて、それで語彙力をアップしました。
他にも、子どもの語彙力をアップする方法は、以下の記事で解説しています。
【子どもの語彙力アップ】9つの方法&「にほんごであそぼ × 徹底反復音読プリント」の相乗効果
地理や歴史の勉強を始めているなら、上記の他にも「川の名前」や「都市名」「偉人の名前」もいいし、
さらにレベルをアップして「四字熟語」とか、お題は無限にあります。
とんびー家でよくお題にしたのは、「国名」と「歴史上の人物」。
脳が一番成長する時期に、とにかくいろんなことを吸収してもらおう!と、
長男とは幼稚園に入る前から国旗カルタをしたり、文字が読めるようになった後は学習まんがを読んでもらいました。
普段からそうしておくと、しりとりや古今東西も楽しく遊べます。
で、脳の活性化にもいいんですよね。「古今東西」「脳の活性化」でググるとわかります。
「しりとり」と同じで一生懸命考えてアウトプットするでしょ?
「次はコレ言おうかな~」と頭の片隅でいくつか短期記憶をしたり。
とんびー家では、古今東西やしりとりはドライブの帰りによくやっています。
帰りってみんな疲れているから車内が無言になりがち。
そうすると運転している人に眠気が出てくるんですよね。
そんなときにみんなで古今東西をして頭を使えば、一時的な眠気覚ましになります。
なぞなぞ・クイズ
みなさんの家には「なぞなぞブーム」ありましたか?
幼稚園や学校で仕入れたなぞなぞを、子どもたちから、やたらと出題されるブームが、とんびー家でもありました。
これ、車の中でやるといいですよ。
なぞなぞもクイズも語彙力・知識が必要だし、文を作る力も必要。
そして、答えとつじつまがあっているかどうかも大事。
子どもがオリジナルで作ったなぞなぞは、ツッコミどころが満載で、それもまた楽しいんですよね。
読書する
読書は定番ですね。
本があればどこにいても知識を吸収できるので、お出かけにはマストです。
とんびー家では遠出するとき、明るいうちはできるだけ読書をするようにしています。
街中を抜けてちょっと景色が変わってきたら、外の景色を眺めたりもしますが。
長女は適度に読書を中断して外の景色を眺めるので、道路や目的地までの行き方を覚えるタイプ。
長男は読書に集中しすぎていつまでたっても道が覚えられないタイプ。
車の中で本を読むと車酔いしてしまう子どもには、後述する「Amazon Audible」がおすすめですよ。
Amazon Audible(アマゾンオーディブル)では、絵本・児童書の朗読も聴けます。
私自身は車で本を読むと車酔いするタイプなので、オーディブルは助かっています。
Youtubeなどの動画の視聴
私がよく車の中で見るおすすめのYoutubeチャンネルは以下の通りです。
- 中田敦彦のYoutube大学
- 空想科学研究所KUSOLAB
「中田敦彦のYoutube大学」では、歴史・政治・芸術・最近話題の本や注目されている言葉など、ありとあらゆることを取り上げて解説しています。
中でもおすすめは歴史や科学、文学の動画で、復習にも知識の上乗せにも使えます。
あっちゃんの動きが面白いので飽きずに見られます。
さすが高学歴の芸人さんって感じです。
もちろん画面を見なくても聴いているだけで楽しめるので、運転している人もちゃんと理解できます。
それともう1つのおすすめが、「空想科学研究所KUSOLAB」です。
小学生に大人気な「ジュニア空想科学読本」を知っていますか?
この本の著者、知る人ぞ知る「柳田理科雄」先生のチャンネルです。
ジュニア空想科学読本では、例えばアニメキャラなどの必殺技や物語の中の出来事をわかりやすく、科学的に検証する内容です。
Youtubeチャンネルでは「このアニメキャラとこっちのアニメキャラが対決したらどっちが強いか」というような内容で、小学生にはツボですよ。
いろいろな科学用語も出てきますし、科学に親しむきっかけになります。
音楽・朗読などを聴く
子どもたちが小さな頃は、車に乗るといつも同じ英語の歌や英語の物語の朗読をかけていました。
同じものを繰り返すのがポイントです。
何度も聴くうちに、いわゆる「英語耳」を作れます。
また、子どもたちが少し大きくなってからは、地理や歴史の説明をしているCDなんかもよくかけていました。
座学と同じで、繰り返し同じものを聴く方が学習効果が高くなります。
最近は歴史を勉強するなら、先に触れたYoutubeを見ることが多くなりましたが。
移動中の読書に最適なのが、アマゾンのオーディオブック「Audible(オーディブル)」です。
いろいろな分野の本がオーディオブックになっています。
音楽に飽きてきたら、子どもに読んで欲しいと思っていた本や最近話題の本を流したりします。
ちなみにとんびー家の子どもたちは「ハリー・ポッターシリーズ」をオーディブルで聴きまくっています。
ハリー・ポッター好きにはおすすめです。親も一緒に楽しめますしね。
Amazon Audible(アマゾンオーディブル)をちょっと解説
2022年1月27日よりAmazon Audibleは聴き放題になりました!
- 最初の1か月無料体験ができる
- 無料体験期間中もいつでも退会OK
- 12万以上のオーディオブックなどの作品が聴き放題(すべての作品が聴き放題対象ではない)
- Audible会員は会員特典として非会員価格の30%引きでタイトルをご購入できる
- 会員プランを退会した後でも、単品購入したオーディオブックは聴くことができる
最初の一冊を無料でもらうことができる退会後、最初の一冊含め、購入したオーディオブックは何度も繰り返し聴ける
「ハリー・ポッターシリーズ」はすべて単価が高いので、最初の一冊で無料入手するのがかなりお得!
2022年1月27日より「ハリー・ポッターシリーズ」が聴き放題対象になりました。
最初は日本語で聴いて、内容がわかったら英語で聴くと楽しみながら英語の勉強ができます。
評価もいいですよ。
まとめ|【ドライブ中に文化資本を高める】
ドライブ中にできる文化資本を高める過ごし方は以下の通りです。
- 家族で「会話」
- しりとり
- 古今東西・山手線ゲーム
- なぞなぞ・クイズ
- 読書する
- Youtubeなどの動画の視聴
- 音楽・朗読などを聴く
私は「学びの視点をもった選択」を繰り返しているうちに、それが自然になってきました。
今回はドライブや移動中に普段私がやっている文化資本の高め方についてお話してきました。
古今東西やしりとりは、ドライバーの眠気を覚まし、文化資本も高めるので一石二鳥です。
これから長期移動を控えている方、毎日車に乗る方はぜひ参考にしてみてくださいね。