この記事では、「社会性・注意力・算数力」をアップするおままごとの遊びかたについて解説します!
男の子も女の子も大好きな「おままごと」ですが、
- 遊び方がマンネリになってきた
- とてもイイおままごとセットがあるのに子どもがすぐに飽きてしまう
- たくさんの食材があるのにすべてを活用できていない
- 学びながら遊べる工夫を知りたい
こんなことありますよね。
とんびー家でも子どもたちとよくおままごとをして遊びました。
いつも大体同じことの繰り返しでマンネリになるし、いろいろな食材があるのに使うものが偏っちゃう。
そんな時、あるものを作ったら子どもたちがとても楽しく遊び始めました。
そこで今回は、「おままごとセット」を楽しく活用し子どもの総合力をアップできる「おままごとの工夫」について徹底解説します!
こんにちは!とんびーです。
今回は、普段のおままごとをちょっとレベルアップして子どもと楽しく遊びたいかたにおすすめの内容です。
この記事でわかることは以下の通りです。
- 「社会性・注意力・算数力」をアップする遊び方
- たくさんのおままごとの食材を余すことなく活用する方法
- 子どもたちが楽しく遊べる「あるもの」の作り方
それでは参りましょう。
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「社会性・注意力・算数力」アップする具体的な準備
子どもたちが喜んだ”あるものとはズバリ!
”マンネリの打破”と”遊びを学びに変える”「メニュー表」
「メニュー表」は、おままごとの食材を余すことなく活用できて、なおかつ、おままごとが楽しくなるアイテム。
”マンネリの打破”と”遊びを学びに変えよう”という思いから、私はメニュー表を使って子どもたちとお店屋さんごっこをしました。
メニュー表を見て注文、注文を受けて料理をつくるとリアリティが増します。
そして「メニューをまねる」ことが学びにもつながります!
他にあるとよいもの
お店屋さんに置いてあると楽しいものを用意。
以下のようなものがあると子どもの食いつきが違います。
- お菓子の空き箱など(商品としてお店に並べる)
- 電卓
- 子ども銀行の「お金」(折り紙で作ったお金でもOK)
それでは具体的な準備を見ていきましょう!
メニュー表を作って「お店屋さん」になりきる
幼稚園や保育園でもお店屋さんごっこをやったりしますが、家でやるならもっと自由にいろいろなことができます。
さっそく家にある食材を使ってメニュー表を作っていきます。
メニュー表づくりのポイントは以下の通りです。
- お店屋さんのテーマを決めること
- いろいろなメニューを考えること
それではポイントを解説していきます。
お店屋さんのテーマを決める
まずは『お店屋さんのテーマを決めること』です。
家にあるおままごとの食材を見てテーマを決めましょう。
ファミリーレストランなら、ファミレスにありそうなメニューにする。
ケーキ屋さんなら、ケーキセットなどデザート系のメニューをつくる。
上の画像はとんびー家でよく注文された「ステーキプレート」です。
こんな感じで食材をお皿に盛り付けプレート料理を作ります。
いろいろなメニューを考える
私はどんなお店にどんなメニューがあるのか子どもと一緒に考えました。
手元にある食材をフル活用し、いろいろ組み合わせてたくさんのメニューを考えます。
飲み物やデザートを付けたセットメニューも作りましょう。
という方は、余ったフェルトや折り紙なんかでちょっちょっと作ってみてください。
ステーキセット、ケーキセット、モーニングセット...
コーヒーやオレンジジュースなどの飲み物をいろいろ作りたい!
そんな時はコップに折り紙を詰めます!
こちらはアイスクリーム。
チョコレートアイスはティッシュを丸めて折り紙で包んでいます。
食材が少なくてもいろいろ工夫ができます。
写真を撮ったら実際にメニュー表を作る
メニューの写真をどんどん撮って、最終的に画像のようなメニュー表をつくります。
プリンタがある方は紙に印刷するもよし、写真用紙に印刷してアルバムに入れるのも良いと思います。
私はWordを使って作りましたが、スマホやタブレットで撮って画面をそのまま使用してもいいのではないでしょうか。
このメニュー表を使ってお店屋さんごっこをします。
初めはちょっと手間がかかりますが、おままごとの幅が断然ひろがりますよ。
「社会性」をアップするおままごとの遊び方
ここからは具体的な遊び方を見ていきましょう!
「社会性」をアップするヒント
「社会性」というと、社会でのマナーや他人とのかかわり方のことを言います。
おままごとのごっこ遊びでは、お店屋さんとお客さんの間のやり取りや流れからちょっとだけ社会を知ることができます。
- 「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」などのあいさつの種類
- お店とお客さんのやり取り
- お金のやり取り
保育園や幼稚園でもこのようなオーソドックスな流れでお店屋さんごっこをしますね。
これにならって普段のおままごとでもコミュニケーションに軸をおいたやり取りをしていました。
いろいろな質問や言葉を投げかけて、子どもにアウトプットしてもらいました。
「社会性」をアップする【実践編】
- お店のテーマを決める
- いろいろな質問や言葉を投げかける
- とにかく子どもにアウトプットさせる
メニュー表を使ってもいいし、全く違ったお店屋さんでもいいと思います。
最近流行りのウーバーイーツごっこも楽しいですよね。
お店が決まったら、お店屋さんとお客さんを交互にやってみます。
あいさつから始まって、できたらお金のやり取りまでやってみます。
お金のやり取りの部分は後ほど出てきます、「算数力」をアップする【実践編】で詳しく説明しています。
いろいろな質問や言葉を投げかける
注文をとる時、料理を運んできてくれた時、いろいろな場面で質問や言葉を投げかけてみました。
私はこんな感じで子どもたちに話しかけました。
「今日のおすすめは何ですか?」
「一番おいしいケーキはどれですか?」
「このリンゴはどこでとれたリンゴですか?」
「○○は無いんですか?」
「のどが渇いたのでお水のおかわりありますか?」
「配達はしてくれますか?」
「夜は何時まで営業していますか?」
最初は一言でこたえられるような質問から始めてみて、子どもの言葉が多くなってきたらちょっと難しい質問もしました。
例えば、下のような会話をしてみるといろいろなことを学べます。
子「おいしいおいしいハンバーグプレートで~す」
親「おいしそうですねー、これは牛肉ですか?豚肉ですか?」
子「これは豚のお肉です」
親「そうなんですねー、とってもおいしいです。」
親「横にあるニンジンは、焼いたんですか?煮たんですか?蒸したんですか?」
子「これは焼いたニンジンですね。」
親「ニンジンは焼くと甘くなりますねー。」
この会話から、
- ハンバーグは牛肉や豚肉で作れる
- 焼く・煮る・蒸すという料理方法がある
- ニンジンは焼く(熱を通す)といっそう甘くなる
ということが学べます。
おままごとで話したことを別の機会にもっと深める
こういった会話をした後で、スーパーのお肉売場に来たとします。
その時に「ハンバーグで使うお肉だよ」といって「牛肉」や「豚肉」のひき肉を見せてあげるとさらに学びが深まります。
食材の産地の話を何度もすれば「リンゴ → 青森」、「じゃがいも → 北海道」のように覚えてしまいます。
野菜売り場で、
「ほら、北海道で取れたジャガイモがあるよ。」
「青森産のリンゴがたくさんあるね。」
と話したりします。
他にも、産地の話をしたときに日本地図を見せて「青森はここだね」「北海道は一番上にあるね」といった声かけも学びになります。
とにかく子どもにアウトプットさせる
いつものおままごとにたくさんの会話を入れることで、子どもはたくさん考え、たくさんアウトプットします。
質問をされたら、一生懸命考えて、しっかり答える
これを繰り返していれば、コミュニケーション力を磨くことができます。
以下は長女とおままごとした際のやり取りです。
とんびー「料理が出てくるの遅くないですか?」
長女 「今日はちょっとダンナさんが熱を出しているので、私一人でやってるんですよね」
って、すごーく大変そうに言われたのを覚えています。
さらに、よく考えるとこの言葉からは、
「料理に時間がかかっている理由」
「答えとして成立する設定を自分なりに考えている」
ことがわかります。
- 夫婦2人でお店を切り盛りしている
- 今日は旦那さんが熱を出して寝込んでいる
- 自分一人でお店に立っている
質問された瞬間にこの設定を考えだし、筋道が通るように答えていたのが、とても印象的で今でも覚えています。
他にも、
とん 「すみません、店員さん、このスープに虫が入っていました。」
長女 「あら、ごめんなさい、でもですねー、今日のスープは虫入りなんですよ。」
とん 「あっ、そうなんですか?昆虫食なんですね。」
長女 「そうです、昆ツウ食です!」←言えてないw
言葉が増えてくると、ちょっと意地悪な質問をしても見事にかえしてくれるようになります。
どこで覚えてきたのかわからない意外なことを話してくれたりもします。
このように親が質問やわからないであろう言葉もどんどん投げかけていると、社会性も磨かれるし、言葉の知識も増えていきます。
「注意力」をアップするおままごとの遊び方
注意力とは”ある一つの事に心を集中しつづける力、注意する能力”のことです。
“ある一つの事に心を集中しつづける”のは、小さい子どもにはまだ難しいことです。
なので、”注意する能力”をおままごとでアップしていきます。
「注意力」をアップするヒント
「間違い探し」は子どもの注意力を鍛えるのによく使われる教材ですよね。
そこで実際に手を使って、以下のような「間違い探しゲーム」をおままごとに取り入れます。
- 子どもにメニュー表と同じものを作ってもらう
- 親はわざと間違ったメニューを作って子どもはその間違いを見つける
「注意力」をアップする【実践編】
ポイントは以下の通りです。
- メニュー表を見て注文されたメニューと同じお皿・同じ食材が載っているか
- 注文が正しく聞き取れているか
子どもが店員さんの時には
「メニューと同じになっているかな?」
と声掛けします。
親が店員さんの時にはワザと食材を減らしたり間違えたりして子どもの前に運びます。
「ご注文に間違いはないですか?」
と言って、子どもに間違いを見つけさせます。
セットメニューなら、もう少し難しくなります。
それぞれのお皿の上の食材の確認と、ドリンク、サラダなどのセットがそろっているかどうかにも気を遣わなければならないですよね。
また、注文したメニューを注意深く聞き取れているかも観察しました。
「お店の店員さんは注文をもう1度繰り返して確認するんだよ」
と言って繰り返してもらいました。
で、実際にリアルで食べに行った時にもこのチェックが入るようになり、
「メニューより少ないね」
とついつい言ってしまう「副作用」があるので注意w
「算数力」をアップするおままごとの遊び方
「算数力」をアップするヒント
まず、ここで言う算数力の目安を確認してみます。
おままごとを卒業するまでにあったらいい算数力の目安として、文部科学省の小学校学習指導要領【算数編】の小学校1年生の「学びに向かう力,人間性等の目標」を参考にしてみます。
第1学年では,数量や図形に親しみをもち,それらに対する感覚を豊かにすると
ともに,算数を学ぶことのよさや楽しさを感じながら学ぼうとする態度を養う。第
1学年では算数の学習との出合いを大切にして,具体物を用いた活動などを有効に
活用して,算数に主体的に関わって親しむことを重視する。この活動を基盤として
算数を学ぶことが楽しいことを実感し,主体的に算数を学ぶことができるようにす
る。
なお,幼児期の教育において,遊びや生活の中で,一人一人の幼児がその幼児な
りに必要感をもって,数量などへの関心をもち感覚が磨かれるような体験をしてい
ることなどを踏まえ,指導の工夫を行うことが大切である。引用:文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説【算数編】第1学年の目標及び内容より
第1学年では、
- 「数量や図形に親しみをもち、それらに対する感覚を豊かにする」
- 「算数を学ぶことのよさや楽しさを感じながら学ぼうとする態度を養う」
- 「具体物を用いた活動などを有効に活用して、算数に主体的に関わって親しむことを重視」
- 「算数を学ぶことが楽しいことを実感し、主体的に算数を学ぶことができるようにする」
幼児期の教育においては、
- 「遊びや生活の中で(中略)数量などへの関心をもち感覚が磨かれるような体験をしていることを踏まえ~」
まとめるとおままごとでの算数力アップのゴールは、
「数に親しみを持って、楽しく、遊びや生活の中で具体物を使って学べるといいよね!」
って感じでしょうか?
とんびー家では先ほどのゴールよりもうちょっと発展させました。
- 実物を使って数を数える
- 電卓を使って遊ぶ、「+、-、=」をなんとなく理解
- 子ども銀行券を使って、お金の種類とやり取りを学ぶ
このようなことを意識しながら一緒に遊びましたよ。
「算数力」をアップする【実践編】
ポイントは以下の通りです。
- 実物を使って数を数える
- 電卓で数字を覚える
- 電卓をレジ代わりに使う
- 簡単な計算ができたらメニュー表に値段を入れてみる
- できたら子ども銀行券などのお金も用意する
実物を使って数を数える
10くらいまでの数が数えられるようになったら、「八百屋さん」や「魚屋さん」「お菓子屋さん」のような簡単なお店屋さんごっこをします。
「野菜を4個ください。」
「魚を8匹ください。」
「お菓子を6個ください。」
上のような感じで、実物を手に取って数えさせます。
この時に、小さな紙袋があるとお店屋さんぽさが増して子どもが喜んでやってくれます。
10から上も数えられるなら、大きな数で注文してみてください。
電卓で数字を覚える
数字が数えられるようになったら電卓を渡しました。
子どもはボタンがたくさんついているものが大好きなので、間違いなく電卓でテンションが上がります。
テンションが上がっているついでに、数字も教えてしまいましょう。
1のボタンを押しながら「いち」と言って、「いち」は「1」なんだということを認識させます。
数字カードや本で数字を見るより、自分の手を動かして「1」のボタンを押す方が頭に残るようです。
電卓は数字を認識するのに最適なので、子どもが覚えたいと思う数までどんどん教えてしまいましょう。
劇的に数字が読めるようになります。
電卓をレジ代わりに使う
「お店屋さんに行ったらレジでお金を払う」ことが理解できるようになったら、電卓をレジ代わりに使います。
「1個と1個で2個になる」は「1+1=2」ということを電卓を見せて教えます。
最初はお店の商品を全部1円にして、レジで計算するところからやってみます。
1円を2円、3円…と増やして、電卓でどんどん計算してみます。
ここでしっかりと理解できていなくても大丈夫です。
ここで大事なのは、
「私は数字も読めるし、電卓で計算ができる」
という自信を子どもに持たせてあげることです。
自信ができれば、自分からどんどん数字を学んでくれるからです。
簡単な計算ができたらメニュー表に値段を入れてみる
電卓で計算ができるようになったら、メニュー表にえんぴつで値段を入れてみましょう。
子どもが計算できる数字を入れてみます。
これで、注文を取ることからレジの計算まで、お店屋さんの一通りの流れができるようになります。
できたら子ども銀行券などのお金も用意する
これはできたらでOKです。
子どもが計算で混乱しているならやめておきます。
計算を楽しんでやっているなら、子ども銀行券でもいいし、折り紙などで作って紙幣の種類やコインの種類を教えてあげましょう。
それを使ってやり取りしてみます。
算数力をアップする方法は他にもたくさんあります。
遊びながら学べる算数については、以下の記事が参考になります。
【神経衰弱で数の合成】遊びながら学ぶ算数|私が実践した6つの方法【座学の前のひと工夫】
まとめ
今回は、社会性・注意力・算数力をアップ!知育効果を高めるおままごとの遊び方をお送りしました。
- お店のテーマを決める
- いろいろな質問や言葉を投げかける
- とにかく子どもにアウトプットさせる
- メニュー表を見て注文したメニューと同じお皿に同じ食材が載っているか
- 注文が正しく聞き取れているか
- 実物を使って数を数える
- 電卓で数字を覚える
- 電卓をレジ代わりに使う
- 簡単な計算ができたらメニュー表に値段を入れてみる
- できたら子ども銀行券などのお金も用意する
おままごとは目的をもった遊び方をすれば学びになります!
会話の具体例などを参考に、ぜひ子どもと楽しい時間を過ごしていただければと思います。
小学校受験しないとんびー家の長男の幼児教室体験記は、以下の記事でご覧になれます。
【幼児教室は無駄?!】2年通ってわかった小学校入学前にすべきこと・私が退会した理由