この記事では、一般的に言われている音読の効果と、とんびー家が「徹底反復音読プリント」を8年続けて得られた7つのメリットについて徹底解説していきます!
サッカーを8年、水泳を8年やっている子どもはそこいらにいます。
が、
そこで、長年音読を続けて実際どうなのか、どうしておすすめするのか、その根拠をお伝えしていきます。
音読による学習効果を知りたい方に、ぜひご覧になっていただきたい内容です。
こんにちは、とんびーです!
とんびー家では、長女は小1から小6まで、長男は幼稚園児から始めて現在も音読を続けています。
使っている教材は陰山英男先生監修の「徹底反復音読プリント」です。
長男は結果的に8年以上続けていますが、
始めた当初は少しだけ、
「早ね早おき朝5分ドリル おんどく・あんしょう 3・4・5歳向け」
を使用しました。
こちらは徹底反復音読プリントよりも優しめで、
「文字の読みの練習」と「語彙力アップ」も兼ねて始めたものです。
このプリントを毎日1~5分、3か月続けたところ絵本が読めるようになりました。
このように音読を続けて得られた7つのポイントは以下の通りです。
- 読書が好きになった
- 古文の暗唱テストで一発合格した
- 「書いて覚える」から「読んで覚える」勉強法へ自然と移行した
- あら不思議、文学がたのしく読めるようになった
- たくさんの言葉や表現を覚えられた(知識が豊富になった)
- きれいな言葉遣い・敬語が感覚として身についた
- 発表会などで堂々と発表できるようになった
今回は、以下のような方に参考になります。
- 音読の効果を知りたい
- 音読を続けた先のメリットが知りたい
- 家庭学習に音読を取り入れるかどうか検討中
- 何を題材にしたらいいのかわからない
- 子どもが読書をしない
- 国語の読解問題が苦手
それでは参りましょう。
おすすめ記事一覧
徹底反復音読プリントについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【徹底反復音読プリント】の概要と魅力を徹底解説!音読のスタートに最適!【陰山メソッド】
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科学的に実証されていた!「音読の効果」とは?
まずは、音読の効果について科学的な側面から見ていきます。
音読は「脳を活性化」する
脳科学者の第一人者である川島隆太教授が音読についてこのようにおっしゃっています。
音読をすることにより、大脳のさまざまな分野がいっぺんに活動することがわかっています。これは「見る、聞く、話す」という3つの動作を同時に行うためで、認知速度、つまり“頭の回転”や物事の判断や予測の力を養うトレーニングになります。また、脳がより働きやすくなり、音読直後の記憶の容量が20~30%増えることもわかっています。
引用:PRESIDENT Online「脳の権威が実証! 子供の頭をよくする音読&褒めワザ」
「見る、聞く、話す」の3つの動作を同時に行うと「脳の活性化」が起こるんですね。
具体的には
- 「頭の回転」をトレーニングできる
- 音読直後の記憶の容量が20~30%も増える
毎日筋トレすれば筋肉量が増えるように、子どものころから毎日「脳の活性化」を続ければ記憶の容量を保つことができそうです。
音読トレーニングを取り入れた企業では、業務ミスが減少したという調査結果もあります。
さらに川島隆太教授は「子どもへの音読の効果」についても述べています。
子供にとって音読はどんな効果があるのか。もちろん脳が活性化するわけですから、学習にとってプラスになることは間違いありませんが、それだけでなく「子供を褒めて伸ばす」を実践できる最大のチャンスなのです。(中略)ですから勉強を始める前のウオーミングアップとして音読を活用すると、子供の脳の活性化とやる気の向上という2つの効果が得られるというわけです。
引用:PRESIDENT Online「脳の権威が実証! 子供の頭をよくする音読&褒めワザ」
親には子どもをほめてのばすチャンスがあり、子どもは脳の活性化とやる気向上の効果が得られるわけです。
これはその通りで、文字が全然読めなかった長男が3か月で絵本を読めるようになったわけですから、ほめどころ満載でしたし、
長女は勉強を始める際のスイッチとして音読からスタートしていました。
少数派の子どもは毎日音読を取り入れている
ちなみに有名私立校の立命館小学校では、モジュールタイムという朝の10分間に音読を取り入れています。
先の結果を踏まえると、「朝イチ」や「勉強前」のタイミングで取り入れるのがポイントです!
なぜなら、脳を活性化した状態で勉強や作業をスタートできるから。
とんびー家では小学生の間は、
- 音読10分
- 百ます計算
という順番で、勉強をスタートしていました。
音読は立命館以外にも全国各地の私立小学校で取り入れられています。
やはり少数派は音読を取り入れています。
私立の学校は、科学的な見地から良いものをしっかり取り入れているなと感じます。
音読プリントを8年続けて得られた7つのメリットとは?
とんびー家では、徹底反復音読プリントの冒頭に記載されている使い方にならって、毎日10分間の音読をしています。
ここでは、徹底反復音読プリントを長年続けて得られたメリットについてお話していきます。
そのほかの音読教材でも題材によっては同じような効果が得られるはずです。
こちらが長年つづけて得られた7つのメリットです。
- 読書が好きになった
- 古文の暗唱テストで一発合格した
- 「書いて覚える」から「読んで覚える」勉強法へ自然と移行した
- あら不思議、文学がたのしく読めるようになった
- たくさんの言葉や表現を覚えられた(知識が豊富になった)
- きれいな言葉遣い・敬語が感覚として身についた
- 発表会などで堂々と発表できるようになった
この7つのメリットは、とんびー家の子どもたち、そして私が親として感じているメリットです。
音読の継続はいろいろな場面で生きてきますよ。
読書が好きになった
先ほど「文字の読みの練習」のために音読を始めたと言いました。
子どもたちが「読書が好きになった」理由はここにあります。
二人とも毎日音読をして、文字の読みがスラスラできるようになったからです。
文字を読むことへの抵抗が少なくなっていき、自然と長い文章も読めるようになる。
逆に文字を読み慣れていないと読書へのハードルが高すぎます。
スムーズに読めないのに読書好きにはなれません。
だから音読なんです。
本を開いたときに、
「うわっ、字ばっかりだ!」と思うのが私とんびー。
「おっ、面白そう」と感じられるのが本好きの人。
この違い、大きいです。
年を重ねるごとに両者の溝が開いていきます。
そして結果として、長男の語彙力は40半ばの私の語彙力を超えつつあります。
語彙力アップ9つの方法については、以下の記事をご覧ください。
【子どもの語彙力アップ】9つの方法&「にほんごであそぼ × 徹底反復音読プリント」の相乗効果
だから、
「子どもに読書好きになってもらうにはどうすればいいの?」と悩んでいる方!
とんびー家では、まずは短時間でいいから毎日続けることを目標にしました。
で、「読んだらほめてもらえる」という習慣を作りました。
隣で聞いてくれる人がいて、ほめてくれる人がいたら、少々長い文章でも読めるようになってきます。
小さなころから音読を続ければ、毎日たった10分だとしても相当な量の文章を読んでいることになりますよね。
そうしているうちに自分ひとりで読書できるようになります。
読書が好きになれば、漢字や言葉の知識も自然と底上げされます。
そしてとんびー家のように、親を上回る知識を身につけてくれるはずです!
余談ですが、長女は小1から池上彰の本を読んでいたり、長男は小1から江戸川乱歩の「明智探偵シリーズ」にはまり、学校の図書館にある明智シリーズを制覇しました。
小1からこんなに読書できたのは音読プリントに毎日鍛えられたからとしか考えられません。
大人になっても読書している人、ちょっとしたスキマ時間を読書にあてられる人って素敵です。
どんな状況にあっても読書へのモチベーションが薄れなければ、どんな時でも知識を吸収できますよね。
古文の音読テストで一発合格した
小学校中学年からは国語の教科書に俳句や短歌そして古典が出てきます。
とんびー家の子どもたちが通う小学校では古文の暗唱テストがあり、二人ともクラスで最初に合格しました。
毎日10分の音読のおかげで古文を暗唱できるようになっていたからです。
陰山先生の音読プリントには、教科書に出てくる「竹取物語」「平家物語」「奥の細道」などが載っています。
音読プリントで先取りしていた子どもたちにとって暗唱テストは朝飯前。
一方、初めて古典にふれる子どもたちは当然ちんぷんかんぷんだったことでしょう。
今までに聞いたことのない言葉に、言い回し...
「なり?けり?...ってなんやね~ん!!!」となっていたに違いありません!
なので、音読を通して古典や俳句などの「音」に慣れておくのは重要です。
言葉の意味なんてわからない小さな頃からの積み重ねが、その先の勉強にもつながりました。
何度も読んでいるうちに「こんなことを言っているんじゃないか」と推測したり、
「どういうお話なのかわからないので調べたい」ということもありました。
「書いて覚える」から「読んで覚える」勉強法へ自然と移行した
小さなうちに「何度も読めば覚えられる」という成功体験を積めました。
そのため、とんびー家の子どもたちは現在ではいろいろな教科を読んで暗記します。
日本史の勉強には学習まんがを何度も繰り返し読み、英単語や教科書の英文は音読して覚えてしまいます。
暗記の割合が高い教科でも確認程度の書き取りしかしません。
昔ながらの「ひたすら書いて覚える」やり方は効率が悪い。
さらに、英語は言語なのでアウトプットしながらの方が圧倒的に学習効果が高いです。
しかも今は便利なアプリがたくさんあります。
「見て、読んで、覚える」という能力が鍛えられていると、いつでもどこでも勉強できちゃうので最強です。
あら不思議、文学がたのしく読めるようになった
「徹底反復音読プリント」のいいところって文学が扱われているところなんです。
当然ですがどれも作品の一部分しか掲載されていないので、続きが気になって図書館で借りたり買いに行くこともありました。
その中のひとつ「吾輩は猫である」。
音読プリントでは冒頭部分しか扱っていませんが、実は結末が面白いんですよー。
読書嫌いの私でも面白いと思ったので、ぜひおすすめいたします!
「青空文庫」で無料で読むことができます。
「青空文庫」は、著作権の消滅した作品と「自由に読んでもらってかまわない」とされた作品を集めた何ともすばらしいサイトです!
私は、もう何年も子どもたちの音読を隣で毎日聞いているわけですが、
それまで文学を面白いと思ったことなんてなかったんですよね。
夏目漱石の「こころ」を買って挫折もしました...(私だけじゃないはず!)
でも子どもたちの音読を聞かせてもらって、文学や作者への印象が変わりました。
私の中で「よく教科書に載っている人」から昇格しました!
この音読プリントは文学を広く浅く知るのにちょうどいい教材。
親としては、夏目漱石や芥川龍之介も読んでくれないかな~と思います。
でも図書館に行っても本屋さんに行っても、自分から「夏目漱石」を選ぶ子どもっていません。
そもそも子どもが「夏目漱石」や「島崎藤村」や「芥川龍之介」を知っているほうがレアですから。
もしちょっとでも文学にも触れてほしいなと思うなら、徹底反復音読プリントを渡してみましょう!
あら不思議、毎日読んでいるうちに文学に興味がわき、楽しく読めるようになります。
たくさんの言葉や表現を覚えられた(知識が豊富になった)
文学や古典には昔の人の言いまわし、難しい漢字、熟語がたくさん出てきます。
有名な俳人の俳句や短歌なども覚えられましたし、作品と作者をひもづけられるようにもなりました。
子どもの大好きな「ちょっとだけ難しいこと」がたくさん身につきます。
この知識がすぐにどこかで役立つかなんてわかりません。
きれいな言葉遣い・敬語が感覚として身についた
このプリントに出てくる芥川龍之介や夏目漱石の文章は、言葉遣いがきれいです。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を例に見てみます。
蜘蛛の糸には、お釈迦様とカンダタという大どろぼうが出てきます。
お釈迦様に対しては「尊敬語」が使われていますし、カンダタには「丁寧語」が使われています。
子どもはお釈迦様とカンダタの身分の違いについて、物語を読みながら理解するわけです。
何度も読んでいるうちに「身分の高い人にはこういう言葉で話したらいいのかな」という感覚がつかめてきます。
テスト用紙には出てきても、授業で口に出して言うことってほとんどないですよね。
インプットしても実際に使わなければ身につかないのが言葉です。
音読プリントを読むと敬語のインプットとアウトプットが同時にできます。
発表会などで堂々と発表できるようになった
音読して暗記するのが得意になるので、学習発表会などのセリフもアッいう間に覚えてしまいます。
ちょっとした端役ではなく、主役級の長いセリフでも覚えられるようになるんです。
しかもアウトプットが得意なので、堂々とできちゃう。
セリフのインプットがすぐにできるので、演技に余裕がでるんでしょうね。
これは長男が実際に感じていたそうです。
音読をする子どもたちを見ていて一番感じること、それは「アウトプットって本当に大事」ってことです。
たとえ自分の考えたことじゃなくても、発言することに慣れって必要です。
来る日も来る日も名文のインプットとアウトプットをしていると、難しい言葉でもスラスラ出てきて、それが自信になります。
英語も音読やシャドーイング(音声を追いかけて読むこと)が上達の近道と言われていますよね。
まとめ
今回は、音読の効果と「徹底反復音読プリント」を長年続けたからこそ得られた7つのメリットについてお話してきました。
- 読書が好きになった
- 古文の暗唱テストで一発合格した
- 「書いて覚える」から「読んで覚える」勉強法へ自然と移行した
- あら不思議、文学がたのしく読めるようになった
- たくさんの言葉や表現を覚えられた(知識が豊富になった)
- きれいな言葉遣い・敬語が感覚として身についた
- 発表会などで堂々と発表できるようになった
長年続けたからこそいろいろな効果を実感できたのだと思います。
「続けていたら、ある日突然○○ができるようになった!」
というような効果は、音読では実感できません。
でも、子どもたちが二人とも長期にわたって続けられたのは、子どもなりにメリットを感じていたからです。
小学生にとって、目に見えるものがはっきりと無いのに続けられるというのは、そういうことなのだと実感しています。
文字の読みに慣れるところから始めるなら「早ね早おき朝5分ドリル おんどく・あんしょう 3・4・5歳向け」、その後は「徹底反復音読プリント」で音読をスタートしてみませんか?