この記事では、子どもの音読を隣で聞き続けて早10年の私とんびーが、
音読の効果をできるだけ長く享受するための「音読の始め方・続け方6つの極意」をお伝えします。
長女は約6年、長男は8年目で現在も継続中。
長く続けてきたからこそわかる、音読を続けるいろいろなコツやポイントがもちろんあります!
これから音読を始めようと考えている方に参考になる内容です。
こんにちは、とんびーです。
「音読は頭にいい!」と聞いたことある。
で、実際やり始めてみると、これが想像以上にモチベーションが上がらない取り組みの一つです。
なぜなら、子ども自身もその隣で聞いている親もその効果をはっきりと実感できないから。
はっきり言います!
音読は、続けなければ効果を感じられません。
そして当然ですが、始めなければ効果を感じられません。
そこで今回は、
- 音読を始めてみたい
- 家庭学習に音読を取り入れるかどうか検討中
- 何を題材にしたらいいのかわからない
- 音読を始めたので長く続けるコツが知りたい
というかたにおすすめの内容です。
音読の効果を長く享受するための始め方と続け方6つの極意は以下の通りです。
- いつ始める?1日10分!朝イチ or 勉強を始める前がベストタイミング
- 音読用の題材を別に用意するのがおすすめ
- 初めて読む文章は親がお手本に
- モチベーションアップに徹し、完璧を求めない
- 慣れてきたら調理中に読んでもらおう
- 字が読めるようになったらスタート
それでは詳しく解説していきます!
おすすめ記事一覧
音読を続けて得られた7つのメリットや音読の効果を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【徹底反復音読プリント】音読の効果と8年続けて得られた7つのメリット
【徹底反復音読プリント】の概要と魅力を徹底解説!音読のスタートに最適!【陰山メソッド】
【子どもの語彙力アップ】9つの方法&「にほんごであそぼ × 徹底反復音読プリント」の相乗効果
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8年続けたからわかる「子どもの音読の始め方・続け方6つの極意」
先でも言ったように、音読は効果を感じづらい取り組みのひとつです。
そのため、学校で出された宿題以外で音読を毎日やっている子どもは少数でしょう。
とんびー家の子どもたちはその”少数派”に入ります。
サッカーを8年、水泳を8年やっている子どもはそこらで見かけます。
が、「音読を8年以上つづけています」って聞いたことないでしょ。
長女のときから考えるともう10年、私は毎日子どもたちの音読を聞き続けてきました。
子どもたちが音読の題材として使っているのが上記の「徹底反復音読プリント」です。
百ます計算でおなじみの陰山英男先生の監修です。
ここからは、とんびー家がおすすめする「子どもの音読の始め方・続け方6つの極意」をご紹介します。
音読の効果を上手に取りいれ長く継続するために最初に気をつけてほしいポイントです。
- いつ始める?1日10分!朝イチ or 勉強を始める前がベストタイミング
- 音読用の題材を別に用意するのがおすすめ
- 初めて読む文章は親がお手本に
- モチベーションアップに徹し、完璧を求めない
- 慣れてきたら調理中に読んでもらおう
- 字が読めるようになったらスタート
では解説していきますね。
いつ始める?1日10分!朝イチ or 勉強を始める前がベストタイミング
まずは、いつどのタイミングで音読するか決めてしまいましょう!
「いつやろう?」と毎日考えることが面倒になる始まりです。
一度決めたら固定して、そのタイミングで毎日とにかくやってみます。
とんびー家ではできる限り勉強の最初にすると決めていました。
「計算と音読は最初にやったほうが勉強がはかどる」という情報をどこからか仕入れたのが始まりでした。
子どもの集中力を考慮して毎日10分間。
長男が始めた当初はまだ幼稚園児で文字を読めるようにするのが目的だったため、1日1分~5分のときもありました。
音読を始めた当初は脳が活性化するなんて知らなかった私ですが、
その後脳科学者の川島隆太教授の研究結果を知ってからは、
朝イチ or 勉強を始める前に音読 → 脳を活性化させる → 勉強をする
をうまく利用しました。
私がどこかから聞いた「計算と音読は最初にやったほうが勉強がはかどる」という情報は、どうやら正しかったようです!
川島隆太教授の研究結果からわかる音読の効果やメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を先にご覧ください。
【徹底反復音読プリント】音読の効果と8年続けて得られた7つのメリット
音読用の題材を別に用意するのがおすすめ
「音読なら教科書で十分じゃないの?」
その疑問よくわかります。
でも、音読を毎日スムーズに始めたい、長く続けたいと思うなら、音読教材を用意する方に私は大賛成です。
どうして教科書を使わずに、私がわざわざ陰山先生の音読プリントを用意したのか。
そこにはちゃんとした理由があります!
ここでは実際にとんびー家で使っている「徹底反復音読プリント」を例に、音読教材を使うメリットをお伝えしていきます。
音読プリントにはとっつきやすい工夫がある
まず第一に、音読専用の教材には毎日楽しくできるように、
以下のようないろいろな工夫がされています。
- 1つの題材が短い時間で読める
- 読んでいてリズムが良い
- 詩から文学まで幅広く、内容が楽しいので飽きない
- 教材によってはフリガナがふってある
- 文字が大きめで読みやすい
小さい子どもほど楽しくて飽きない、さらには読みやすい工夫が必要です。
音読プリントはその辺がしっかり考えられています。
低学年でもわかりやすい詩、文学や古典まで内容が幅広く、しかも一つひとつの題材が短いので、10分間でいろいろな内容に触れられます。
リズム良く読める題材が掲載されていて飽きずに楽しいので、学年が変わっても同じ教材をずーっと使いづづけられます。
リズムに乗って読んでいるうちに、有名文学や古典も暗唱できるようになりました。
中学生になった長男が幼稚園児から使い始めた音読プリントを今現在も使い続けていられる理由は、音読プリントのこういった細かい工夫にあります。
教科書や絵本を音読するには工夫が必要
教科書や絵本を音読教材として使うメリットもあります。
余計なお金がかからないし、教科書を繰り返し読めば理解も深まります。
でも、教科書も絵本も音読専用に作られてはいないので、先に述べたような子どもがやる気になるちょっとした工夫が足りないんですよね。
教科書の音読は、長女も長男も小1から小3くらいまで学校の宿題として出されました。
音読カードをもらってきて、親が確認欄にシールやハンコを押すっていうやつです。
実はコレ、楽しそうに読んでいる姿を1度たりとも見ることがありませんでした泣
教科書に出てくる文章って、はっきり言って1つが長いじゃないですか。
それを、「最低5回は読んでね!」と言われて帰ってくるわけです。
正直言って面倒なので、一番短いお話をお経のように読んでいました。
学校は何のためにこの宿題を出しているのか疑問の日々でした。
一方、家でやっている音読は毎日楽しく続けられていたわけです。
「学校の音読」と「家の音読」。
違いは、「題材」と「何をどのように読むか」なんですよね。
だから、教科書を使って工夫しようとすると、
10分間の間にどの話とどの話のどの部分をどれだけ読むのかを考えなければならない。
こんなことをやっていたら、子どもも親も面倒くさくって3日坊主です。
毎日続けようと思うなら、
- 気軽に取り組めて子どもの負担にならない
- 子どもが興味を持ちそうな作品が掲載されている
- 飽きずに続けるために短時間でいろいろな作品に触れられる
上記のような、ハードルが低く、なるべく気軽に始められる音読専用の教材が一番。
私が音読教材をおすすめする理由です。
それに就学前の子どもなら教科書が手元にありません。
兄弟の教科書を借りるにしても、漢字が出てきたら読めないかもしれませんし。
絵本を読んでもいいですが、教科書と同じような理由で面倒になると思いませんか?
初めて読む文章は親がお手本に
習慣になるように私は毎日声をかけました。
そして、
- 初めて読む文章はお手本を見せる
- 親がすごく楽しそうに読んでみる
- 一緒に読んでみる
などなど、とにかく子どもが興味を持ってくれるようにやってみました。
読むリズムや文の運びかたも教えました。
古典や和歌ももちろん読み聞かせましたよー。
だって読んであげないと、五・七・五のリズムも知らないし、古典の「~けり」とか「~なり」とか、子どもには何のこっちゃです。
読むのが苦手なら、斎藤孝先生監修の「声に出して読みたい日本語CDブック」がいいですよ。
アナウンサーや俳優が音読した古典や文学の音声CDがついているので、正しいイントネーションがわかります。
「徹底反復音読プリント」に載っている題材すべてが収録されているわけではありませんが十分参考になります。
Youtubeで音読の動画を探すのもいいかもしれません。
モチベーションアップに徹し、完璧を求めない
最初のころはとにかく子どものモチベーションアップに徹しました。
ポイントは以下のような感じです。
- 親が「ちゃんと聞いてるよ!」っていう態度をしめす
- 上手に読めた時や読み終えた時にはすかさずほめる
- 読み間違いは最後にさらっと伝える
- 親も子も完璧を求めない
小さなうちは聞いてもらっていることがモチベーションになるので、できるだけ隣で聞くようにしました。
隣で聞いていれば、ほめタイミングも逃しません。
でも、毎日となると正直、聞いている振りをしていることもありましたね笑
で、私がそんななので、子どもにも当然完ペキをもとめませんでした。
間違って読んでいてもすぐに訂正もしなかったですし。
ノリノリで読んでいるなら、最後まで聞き終わってから伝えたり、
よく間違える部分に印をつけてあげて、次からは口を出さずに済むようにしたり。
とにかく楽しさとやる気に重点をおきました。
で、今となっては、ほぼ聞いていません笑。(中学生なんでね...聞かれるとイヤみたいだし)
慣れてきたら調理中の10分にでも読んでもらった
たったの10分とはいえ、先ほどの通り毎日聞くのは大変です...
だから私はいつからか、料理をしている時にキッチンで読んでもらうようにしていました。
学校から帰ってきて落ち着いてからだと、どうしても調理中のキッチンになっちゃうんですよね。
冷蔵庫を背に、長男も長女も読んでくれました。
キッチンじゃなくても、何かをしている時でもOK!「ながら」でOK!
「子どものほうを見てしっかり聞かないと!」
な~んて毎日まじめに聞いていたら、親のほうが続かなくなっちゃいます。
先ほども言いましたが、ちゃんと聞いていることが子どもに伝わっていればOK。
字が読めるようになったらスタート
長男のときは字が読めるようになったら割とすぐにスタートしました。
文字単位じゃなくて、つなげてスラスラ、文章として読めるようにすることが目標。
勉強という感覚ではなく、お母さんに本を読んであげている感覚で、子どもが楽しく読めたらOK!
最初は1文でも、単語のられつでも良しです。
その時に使ったのが、陰山先生監修の「早ね早おき朝5分ドリル おんどく・あんしょう 3・4・5歳向け」です。
未就学児の最初の音読教材としておすすめです。
ひらがなと大きめの文字で、リズムの良い文がたくさん載っています。
長男は「十二支」や「春の七草」の暗唱が大好きだったのですが、今でもしっかりと覚えています。
このプリントを3ヵ月ほど続けて文字の読みに慣れてから、「徹底反復音読プリント」に取りくみました。
「音読」は文を読む楽しさを知る第一歩!
しばらく前に「大学生の読書離れ」のニュースがテレビで取り上げられていました。
「大学生の約半数が1日の読書時間が0分」という内容で、ちょっとびっくりした記憶があります。
読書時間って簡単に他のものにとって代わられる時間なんですよね。
「読書から一生涯まなび続けられる大人になってほしい」
という私の思いを受け、私を反面教師にして、子どもたちは読書家に育ってくれました。
文を読む楽しさを、まずは音読で感じる
とんびー家にとって「音読」は文を読む楽しさを知る小さな一歩になりました。
文を読む楽しさが積み重なって読書につながったと思ってます。
読書は、何か知りたいことがあった時に「自分で読んでみよう、調べてみよう」という学びの基本姿勢ですよね。
好奇心をもって自ら学ぶ姿勢をできるだけ小さなうちに身につけられると最強だと感じます。
面倒がらずに能動的に学ぶ姿勢があれば、一生まなび続けられると思うんですよね。
学業、仕事、子育てと、忙しくなれば読書から離れる時期って絶対にあります。
でも読書の楽しさがわかっていればいつでも戻ってこられます。
私は子どもたちに音読を通して読書の楽しさを教えることができました。
ちなみに、長女の最近の愛読書は、半藤一利の「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日」です。
長男は、佐藤航陽さんの「世界2.0」を最近読んで、「メタバースすげー」って言っていました。
まとめ
今回は、音読の効果と長年続けたからこそわかった「子どもの音読の始め方の6つの極意」についてお話してきました。
音読にはたくさんの良い効果があります。
上手に音読を取り入れ継続すれば、小さなうちから音読の効果を享受できます。
文が読めるようになると読書ができるので、自分からすすんでどんどん好奇心を満たすことができます。
それが知識の向上につながります。
音読を毎日たのしく続けて、ぜひ効果を実感してみてほしいです。
音読の効果やメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を先にご覧ください。
【徹底反復音読プリント】音読の効果と8年続けて得られた7つのメリット
【脳の血流を増やし活性化】テスト直前や当日・勉強中にできる効率をアップする行動
これから音読を始めようと思っている方、長く続けたいと思っている方の参考になればうれしいです。