この記事ではとんびー家で実践してきた、子どもの語彙力・国語力のアップの9つの方法を解説していきます。
また、NHKEテレの「にほんごであそぼ」の視聴と「 徹底反復音読プリント」を同時期に使用するとなぜ語彙力をアップできるのかお伝えします!
で、9つの方法はどれも難しいことではなく、今まで「無理なく」実践してきました。
無理なく、語彙力をつけていきましょう!
こんにちは、とんびーです。
中・高校生になってから「実は国語がすごく苦手」「語彙力が全然ない」と判明すると、そこから挽回するのは大変です。
学校の勉強もやりながら語彙力も高めていくには、時間も努力も必要だと感じます。
私が子どもだったら、物心ついたときに「私、かなり語彙力あるんじゃね?」って言う状態でいたい。
だったら、
「小さなうちからたくさんの言葉に触れておこう!」
と、迷うことなく読み聞かせや動画などを活用して子どもたちを育ててきました。
そこで今回は、親に語彙力がなくとも、子どもに語彙力をつける・国語力をアップする9つの方法について解説していきます。
以下のように考えているかたに向けた内容です。
- 子どもの語彙力・国語力を小さなうちから積み上げていきたい
- 語彙力・国語力をアップする方法が知りたい
- 「文学」や「和歌」など、いろいろな国語に触れる機会がほしい
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9つの方法を実践して育てた子どもたちの現状
ちなみに現在のとんびー家。
私とんびーと長男の語彙力は、おそらく、すでに逆転しています...
長男の口から出た言葉に「???」となることが増えてきたし、その分教えてもらうことも増えてきました。
これは私から学んで得た語彙力ではなく、9つの方法を実践して、長男が本や動画から得た語彙力です。
なぜなら、私とんびー自身の家庭の語彙力は最低レベルだったし、
長男の読書や勉強のトータル時間が完全に私のそれを超えているので、私から難しい言葉を学ぶことなど「ほぼ無かった」と言い切れるからです。
高学歴の両親の元に生まれれば、そうでない家庭と比べて日常会話の語彙のレベルが違うのは当然です。
これは仕方のないことですが、私はそれを横目で見ているだけだと何も変わらないと考えました。
で、レベル差を完全に埋めることはできなくても、差を縮めることは可能だと考えて行動しました。
親がそういった会話ができなくても、日々の暮らしから見直したり、本から学ぶこともできるし、今はあらゆる動画から学べるんですよね。
子どもの語彙力・国語力をアップする9つの方法
私は「毎日が語彙力・国語力をアップするチャンス」ととらえ、
育児本や雑誌を読んだりして効果のありそうなことをピックアップ。
その時の私にも無理なくできそうなことからスタートしました。
子どもが自分の意思でできるようになるまでは、環境を作るのは私の役目と考えました。
そこで、語彙力・国語力をアップするために、次の9つの方法を実践していきました。
- 赤ちゃん言葉を使わなかった
- ひらがな・カタカナに早めに触れるようにした
- 読み聞かせをした
- 音読する
- 読書する
- 良質で言葉遣いがきれいな動画を見せた
- カルタをした
- 「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」
- 生意気だとバカにしなかった
それでは詳しく解説していきます。
赤ちゃん言葉を使わなかった
子どもが生まれて親や親戚と会っていた時に、ふと耳に入った言葉。
と疑問に思ったことが始まりでした。
こども図鑑を見ても、車は「ブーブー」なんて書いていないし、犬は「いぬ」って間違いなく書いてある。
これって大人が勝手に、「赤ちゃんにはこのほうがわかりやすいから」と考えたことから始まって、
それが、ただただ綿々と引き継がれてきた結果なのでしょう。
が、
「くるま」より「ブーブー」の方が断然わかりやすいです!
なんていう子ども、どこにいますかね...?
これ、必要ないですよね?
この、「ブーブー」→「くるま」の変換、必要ないですよね?
最初から「くるま」でいいですよね?
と考え始めたら、「わんわん」も「まんま」も、
なんかもうすべてが「大人と同じで良し!」になりました。
すごく難しい字面ならわかるんですよ、例えば...
って、例えが思いつかないんですが...
少なくとも、車も犬も難しい言葉ではないんですよね。
わざわざ赤ちゃん言葉で話しかけて子どもにプラスになるとは、私は思えなかったんですよね。
むしろ余計な言葉を介さずにダイレクトに話しかけるようにしました。
とんびー家では、本格的な図鑑を用意するまで、下記のこども図鑑を使っていました。
持ち歩きに便利な大きさで、外出時にも活躍しました。
ひらがな・カタカナに早めに触れるようにした
できるだけ早く字を読めるようにして、読書までの道のりを短くするためです。
早いうちに読書ができると、語彙力含めいろいろな知識も早いうちに増やせますよね。
ひらがな・カタカナをちょっと読めるようになってくると言葉への興味が増してきます。
散歩している時や車に乗っているときに、「あれ、なんて書いてあるの?」って子どもが聞いてくる瞬間があります。
文字に興味が出てきたってことなので、そのタイミング逃しちゃいけません!
絵本の文字、テレビの字幕、看板など、そういったものが子どもの目に留まるようになってきたら、
私は下記のような音の出る50音ボードを購入しました。
家の中でボードを持ち歩き「たんす」の前で「た」「ん」「す」と押したり、「れいぞうこ」と押したりして文字と言葉を覚えていました。
そういえば、一時期は車の中にもよく持ち込んで遊んでいました。
慣れてきたら文章を作ったり。
この50音ボードのいいところは、親が介在しなくても良いこと。
「あいうえおの本」を使って親が1字ずつ教える、なんていうまどろっこしいことはしません。
50音ボードは子どもがボタンを押して一人で勉強してくれるから優れものなんです!
何度も押しているうちに「ひらがな・カタカナの形」と「50音」の音を結びつけて覚えてくれました。
で、それぞれのボタンに「あ」から「ん」を使った言葉が載っているから、50個の言葉も身につきます。
文字に注意が向くようになるといろいろなものを勝手に読んで一人で勉強してくれます。
どこにいても文字が目に入ってきてすべてが学びになるので、加速度的に読めるようになりました。
絵本を読めたり書いてあることが理解できれば「読んで知る楽しみ」が増えます。
「読んで知る楽しみ」
これって、正に読書ですよね。
早く読書できるようになれば、一生で読む本の量も増えるし、その分知識も増やせる。
読み聞かせをした
文字、言葉、文の運びかた、問いかけ、返事、日常会話だけではわからないことも、読み聞かせで結構勉強できたりします。
親が使わない表現なども知れるし、親が教えられない内容も本から学んでくれました。
読み聞かせで唯一気をつけていたことと言えば、子どもの興味に関係なくいろいろな分野の本を選んだことです。
いろいろなことを学んでほしかったし、子どもの興味がどこに転がっているかもわからなかったので。
子どものお気に入りばかり読んでいても知識が偏ってしまうので、うまくバランスをとって読み聞かせしました。
前述した50音ボードを渡した後は、読んでいる部分を指でなぞりながら読んだりしました。
文章がすべて50音で成り立っていると感じてくれます。
50音ボードを横において、「しらゆきひめ」と読んだときに「し」「ら」「ゆ」「き」「ひ」「め」とボタンを押して遊びました。
音読する
とんびー家の長男は年中さんになってひらがなが読めるようになりました。
50音ボードも必要ないくらい読めるようになったので、次はすらすら読めるようになることを目指しました。
理由はそう、読書のためです!
1文字ずつ「あ」、「る」、「と」、「こ」、「ろ」、「に」...なんて読んでいたら、読書が嫌いになること間違いなしです。
「キ~ッ、なかなか先に進まない!読むことが面倒だ!」
という気持ちを植え付けずに、すらすら読めることが次の目標でした。
語彙力を増やす理由ももちろんあります。
そこで用意したのが、陰山英男先生監修の「早ね早おき朝5分ドリル おんどく・あんしょう 3・4・5歳向け」という音読プリントです。
これを3ヵ月ほど毎日1~5分読みました。
たった1分?と思われるかもしれませんが、このくらいが飽きずにできてちょうどいいんですよ。
1分だとあっという間ですが、文字を覚えるのに足りないことはありませんでした。
慣れてきたら5分くらいまで増やしてもいいかもしれません。
その日の子どもの気分や様子を見て決めました。
このプリントで文字がすらすら読めるようになったのはもちろん語彙力も増えました。
幼稚園児が春の七草や十二支を知っているってすごいことです。
音読プリントのいいところはリズムに乗って読めるところにあります。
だから小さな子どもにも楽しくできるんです。
例えば、長男が好きだったのが「春の七草」です。
「せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞななくさ」
意味なんて分かってません笑。リズムで読むんです。歌っているのと同じです。
毎日繰り返しているうちに音と文字の一致がウンと早くなります。
その結果、3ヵ月後にはひらがなをスラスラ読めるようになりました。
そこから先は、絵本もスラスラ読めてしまったのでとても楽しそうでした。
とにかく無理なく楽しく進めるのがポイントです。
文字を読めるようになったんだから絵本を読めばいいのに、
どうしてわざわざ音読プリントを用意したのか?
私も最初は「字が読めるようになったし、自分で絵本読んでみる?」と誘ってみたんです。
頑なに拒否です笑
「絵本は読んでもらうもの」
「自分で読んでも上手に読めない」
という考えが、子どもにはあるようです。
これを無理に進めると「読むのが面倒!」になってしまうのかなと思います。
だからちょっと遠回りですが、50音がなんとなく読めるようになったら「音読」をおすすめします。
「早ね早おき朝5分ドリル おんどく・あんしょう 3・4・5歳向け」は3~5歳向けで、大きめのひらがなで書いてあり、
先ほどの「春の七草」や「十二支」など、リズムにのって読める文がたくさん載っています。
「早ね早おき朝5分ドリル おんどく・あんしょう」が終わった後は、「徹底反復音読プリント」に進むのがオススメ。
徹底反復音読プリントも陰山英男先生監修です。
「文学」「和歌」「詩」「古文」「漢文」などが載っています。
夏目漱石などの文学への知識、教科書に出てくる古典文学が何度も読んでいるうちに暗唱できるようになります。
暗唱できるようになるわけですから、収録されている語彙はもちろん身につきましたし、古典の暗唱テストにも役立ちましたよ。
「徹底反復音読プリント」について概要や詳しいことは、下記の記事をご覧ください。
【徹底反復音読プリント】の概要と魅力を徹底解説!音読のスタートに最適!【陰山メソッド】
また、音読を長年続けて得られたメリットについては、以下の記事をご覧ください。
【徹底反復音読プリント】音読の効果と8年続けて得られた7つのメリット
読書する
とんびー家の子どもたちは、読書をするようになってから確実に語彙力があがりました。
どうしてか考えてみたんです。
で、わかったことが、子どもたちが「ちょっと背伸びした読書」を繰り返していたことです。
私が子どもたちに本をプレゼントする際は、子どものレベルよりちょっと難しい本を選ぶようにしていました。
読む本のレベルを少しずつ上げると、毎回必ず知らない言葉が出てきます。
で、よほど難しい本でなければ、読書を繰り返しているうちに、いちいち意味を調べなくても文脈から言葉の意味がつかめるようになります。
これが大事だと思うんです。
誰かにはっきりと言葉の意味を伝えられなくても、なんとなくニュアンスがわかることって必要ですよね。
ちゃんと意味をとらえること、ニュアンスをとらえること、両方を繰り返していくうちに語彙力が少しずつ増えてきました。
だから「語彙力をアップする」には、まずは読書できるようになることが必要で、慣れてきたら「背伸びした読書」を繰り返すことがおすすめです。
良質で言葉遣いがきれいな動画を見せた
まず最初に、とんびー家ではNHKをよく見てきました。
その理由は、私より圧倒的に正しい日本語を話す人たちから学ぶべきと感じたからです。
とんびー家では、長女が5歳、長男が1歳から英語の教育も始めていました。
長女に関してはある程度日本語ができ上がっていましたが、長男はまだ1歳。
英語に触れるのもいいけれど、正しい日本語を身につけてほしいという考えもありました。
で、そうなると先のように正しくきれいな日本語を話す人から学んだほうが良いのではないかと思ったんです。
この年代と言えば一般的には「おかあさんといっしょ」や「アニメ」「戦隊もの」「バラエティ」ですよね。
でも私は、わざわざ子どもっぽいものを見せる必要を感じなかったし、上記のような番組だときれいな言葉遣いを学ぶ機会が少なすぎると感じたんですよね。
NHKには良い番組がたくさんありますが、中でも語彙力アップに私が一番おすすめするのは「にほんごであそぼ」です。
「にほんごであそぼ」と陰山英男先生の「音読プリント」に同時期に触れると相乗効果で語彙力と国語力がアップしますよ。
また、これは私の独断と偏見かもしれませんが、必ずしも「子ども = 子ども番組」という発想もいらないのかなと感じています。
大人が見るような科学番組、教養番組は内容もさることながら、使用している言葉も勉強になりますし言葉づかいもきれいです。
もちろん子どもが小さなうちは、見せる前に適切な内容かどうかを親がチェックする必要はあります。
とんびー家でよく見ていた&今でも見ている番組は以下の通りです。
- にほんごであそぼ
- しぜんとあそぼ
- 地球ドラマチック
- ダーウィンが来た!
- サイエンスZERO
カルタをした
とんびー家では夕食後によくカルタで遊びました。
中でもよく遊んだのが、にほんごであそぼの「いろはかるた」です。
文学、古文、漢文などの名文がカルタになっています。
竹取物語や中原中也の詩、杜甫の「春望」など、いろいろな文が出てきます。
「にほんごであそぼ」を見て「徹底反復音読プリント」で音読していると、竹取物語も中原中也の詩も漢文も出てきますので、カルタがスイスイ取れるようになります。
カルタのいいところは「言葉を覚えること」に加え、「人の話に注意を向ける」練習ができることです。
四字熟語カルタや慣用句カルタなど、カルタの種類を選べばいろいろな言葉を覚えられます。
「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」
「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」という遊びを知っていますか?
「いつ(When)·どこで(Where)·だれが(Who)·なにを(What)·なぜ(Why)·どのように(How)」の5W1Hではないですが、この遊びで「文の構成」を意識することができます。
遊び方は以下の通りです。
- A4の4分の1くらいのサイズの用紙を人数分用意
- 「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」の5つを、左側・縦1列に箇条書きする
- 各項目のあいだは1.5~2センチくらい空ける
- 「いつ」の部分に思いついた日時、誰かの誕生日など、「いつ」で意味が通る言葉を書く
- 書いた部分が見えないように折って隠す
- 隣の人に回す
- 「どこで」の部分に思いつく場所を適当に記入し、折って隠して隣に回す
- これを「どうした」まで繰り返す
- 全部記入し終わったら、紙を開いて上から順に読んでいく
※説明がわかりづらかったら、ググってみてください!
ポイントは「だれが」のところに誰を入れるか!
思いつきで書いた内容が1つの文章になり、子どもも大人もとても楽しいですよ。
昔は小学校の国語の時間に、列ごとに遊んだりしましたが、今はやらないのでしょうね。
「て」「に」「を」「は」の勉強もできますし、大人がちょっと難しい言葉を使ったりすれば、それがまた子どもの勉強になりました。
3人以上でやると面白い遊びです。
生意気だとバカにしなかった
日本の大人の悪いところだと思うんですが、子どもを「子どものくせに」とバカにする習慣がありませんか?
子どもが知識を披露したときにほめることをせず、
「小学生のくせにそんな難しい言葉を使ってw」
と冷やかす場面を見たことはないですか?
いろいろな言葉を知っていることは誇らしいことなのに、なぜ素直にほめられないんでしょう。
自分がバカにされた気分になっているのでしょうか。
「まだ習っていない漢字を使うな」といった「謎のしばり」が小学校にあるように、日本には子どもの学びを阻害する大人や考え方がたくさんあります。
海外を見てもわかるように、そんなことをしているのは先進国(?)では日本くらいでしょう。
学校での出来事はどうすることもできませんが、こういった発言をする人たちからはできるだけ離れるべきですね。
せめて親だけでも子どもの学びに常に肯定的でありたいです。
「にほんごであそぼ」は国語力アップのツール
前の方でもお話した「にほんごであそぼ」は、NHKのEテレで放送されている子ども番組です。
小さい子どもの語彙力・国語力アップにはぜひ見たい番組です。
朝と夕方の時間帯に10分間放送されていますが、リアルタイムで見るのは大変だったので、
とんびー家では録画したものを何度も繰り返し見ていました。
そのおかげか、文学のフレーズや作者名、古文、漢文、俳句なども覚えてしまいました。
明治大学教授、ニュースのコメンテーターでもおなじみの齋藤孝先生指導のもと作られています。
以下は「にほんごであそぼ」の番組趣旨です。
日本語の豊かな表現に慣れ親しみ、楽しく遊びながら『日本語感覚』を身につけることによって、コミュニケーション能力や自己表現する感性を育みます。狂言などの伝統芸能を通して、日本の文化に親しんでもらうとともに、コンサートやロケで、全国各地の魅力もお届けします。
引用:NHK にほんごであそぼ HPより
「にほんごであそぼ」を見ると、文学、四字熟語、慣用句、百人一首など、あらゆる日本語に触れられます。
古典落語の「寿限無」が言葉あそびとして出てきたり、芥川龍之介、斎藤茂吉、井伏鱒二などの文学や松尾芭蕉の俳句なども出てきます。
作者名だけ見ていると子ども番組には思えませんが、子どもが楽しく学べるように構成されています。
他の番組ではなかなか出会えない内容です。
この番組を何度も見たことで、日本語に親しむきっかけになったと感じています。
そもそも文学に触れる機会ってなかなかありませんよね。
2022年度からは新学習指導要領が実施され、
それにより子どもたちはますます文学から遠ざかることになりそうです。
現行の教科書に掲載されている夏目漱石、芥川龍之介、宮沢賢治などの文学が、実用文にとって代わるんです。
大学入試改革によってなされたものだそうです。
だから、古来の日本から伝わる古典、文学に小さなころから触れておかないと「文学の存在すら知らない」という大人になる可能性だってあります。
契約書などの実用文を理解できることは、生きていくうえでもちろん必要なことです。
だからと言って文学を省いていいことにはならないと思うのですが…
ところで、私は「みんなと同じを封印する」がモットーです。
世の中が「文学はいらない」という流れなら、あえて「文学に慣れ親しみ学ぶ」子育てをする価値があると思っています。
これから先「文学に親しみがある」という個性があるだけで、レアキャラになれる可能性もあるわけです。
「文学には慣れ親しむほどの価値はない」と思われる方は、文科省の流れに身を任せるのもアリです。
むしろ流れはそちらの方に向いていますしね。
でも、夏目漱石の「坊っちゃん」も「吾輩は猫である」も面白いんですよ。
ぜひ興味のある方は「にほんごであそぼ」や「徹底反復音読プリント」を試してもらえたらと思います。
「にほんごであそぼ × 徹底反復音読プリント」の最強コラボの相乗効果
とんびー家の子どもたちは「にほんごであそぼ」を毎日10分見て、毎日音読プリントで音読していました。
結果としてかなりの語彙力と国語力がつきました。
「にほんごであそぼ」と前述した2種類の音読プリントには、たくさんの共通した題材が出てきます。
にほんごであそぼで聞いたフレーズが音読プリントで出てきたり、その逆もしかり。
両方に触れると相乗効果があるんです。
最近は「古文・漢文はいらない」論争があったりします。
大きくなってから改めて考えれば必要ないと感じてしまうのはわかります。
でも将来の仕事に役立つかは別として、文学、俳句、詩、古文、漢文などは、
子どもの語彙力・国語力アップにはとても良い題材なのだと思います。
9つの方法とともに、毎日10分の「にほんごであそぼ」、プラス毎日の音読プリントで気づいたら語彙力と国語力が増えているはずです。
まとめ
今回は、子どもの語彙力・国語力をアップする9つの方法について解説しました。
- 赤ちゃん言葉を使わなかった
- ひらがな・カタカナに早めに触れるようにした
- 読み聞かせをした
- 音読する
- 読書する
- 良質で言葉遣いがきれいな動画を見せた
- カルタをした
- 「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」
- 生意気だとバカにしなかった
なんとなく文字が読めるようになったら「音読」、すらすら読めるようになったら「読書」の部分がもしかしたら、大変かもしれません。
でも、「にほんごであそぼ」はテレビをつけるだけだし、50音ボードは子どもが勝手に勉強してくれる優れもの。
大変なのは親の方かもしれません。
9つのうちいくつかは親や周りの大人が気をつけるべきことなので。
とりあえずできることからやってみるのがおすすめです。
相乗効果を得るために「にほんごであそぼ」と「徹底反復音読プリント」の併用をおすすめします。