この記事では、とんびー家でやってきた遊びながら算数を学ぶ方法をご紹介します。
本格的に座学に入る前にたくさん遊んでおくと、座学に入ってからの習得スピードが違いますよ。
こんにちは、とんびーです。
小学1年生になると算数の勉強が始まります。
学校の授業では「算数セット」と呼ばれる謎の”おはじき”や”マグネットの板”を使って勉強しますね。
親としては、
「お名前つけが地獄」
「どうせ1年生の最初でしか使わないのに買わされる」
という納得いかない感で満載の道具たちです...
そこで今回は、楽しく学ぶことに重点をおいてきた私が、家族で遊びながら算数を学んだ方法について解説していきます。
どれも子どもたちが小さな頃から家で実践し、数と親しむきっかけになったものばかりです。
下のように考えている方に読んでいただきたい内容です。
- 小さなうちから数に親しませたい
- 小学校に入る前に数の勉強をしておきたい
- 遊びながら無理なく学ぶ方法が知りたい
では参りましょう。
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遊びながら算数を学ぶ方法
私は13年前に子どもたちの先取り学習なるものを始めました。
私が13年前から開始した先取り学習については、以下の2つの記事で詳しく解説しています。
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とは言っても最初から座学なんてできないので、「遊びながら無理なく学ぶ」という方向性ではじめました。
特に算数は、座学が始まる前に何となくでもいいから数の感覚をつかんでおきたかったんですよね。
「数を数える」「数を合わせる」「数をわける」を実際に手を動かして学ぶ。
「0」や「1」、「10」や「100」の塊がどのくらいなのか体感する。
こういったことを意識して、私がやっていた遊びながら算数を学ぶ方法は以下の通りです。
- 「おままごと」で数を学んだ
- 「100玉そろばん」で数を学んだ
- 「すごろく」で数を学んだ
- 「7ならべ」で数を学んだ
- 「神経衰弱」で「数の合成」を学んだ
- 「1から100までのえほん」で学んだ
「おままごと」で数を学んだ
おままごとは算数の要素をたくさん取り入れられる遊びです。
特に「お店屋さんごっこ」はとんびー家で最もやっていたごっこあそび。
実際に「野菜を3個ください」と言ったりして、
「いち、に、さん」と数えながら袋に入れたり、
レジの代わりに電卓を使ったりして小さな頃から数に触れました。
電卓に表示される「1」が「いち」であることも、教えればわかるようになります。
最初に「りんごを2個袋に入れる」次に「みかんを2個袋に入れる」、「今、袋の中に4個ある」。
1つずつ数えながら袋から出してもらうと違う種類の物でも合わせると4個になる。
というようなことを繰り返しました。
お風呂に入った時に10数えるとかやりますが、ただ数えているだけだと歌っているのと変わらないんですよね。
それがどういう意味を持っているのかも、実物を使ってやってみるとすぐに理解できます。
「○○を2つください」「○○を2個ください」、言い方を変えれば「ふたつ」と「にこ」が同じことだと学べます。
家にある「はかり」で食材の重さを測れば、物には「重さ」があり、重さは数で表すことができ、「グラム」という言葉を使うこともわかります。
折り紙でお金をつくってやり取りすれば、お金の概念が何となくわかるようになります。
「数」だけでなく数に関わるいろいろな知識を同時に学べます。
「まだ小さいからわからないだろう」と考える必要はないと思います。
その時はわかっていようがいまいが、後から「あ~、こういうことだったんだ」という気づきが得られればOKなんです。
- 数の数え方
- 数詞と数の一致
- 数字と物の数の一致
- 数の足し引き
- 重さについて
- 簡単なお金の概念
「100玉そろばん」で数を学んだ
とんびー家では長女が年少、長男が0歳の時点で100玉そろばんを購入しました。
子どもたちは100玉そろばんを使って10や100の数の塊を認識できるようになりました。
何と言っても1~100まで実物を動かして数えられるのが魅力。
その辺にあるもので実物を使って100個数えるってなかなかできないですよね。
時間があれば100玉そろばんを持ってきて数に慣れました。
後述する「数の合成」や「数の分解」も100玉そろばんで手を動かして学びました。
小学校に入る前に繰り上がりの計算までわかるようにしておくと、算数が得意なまま「かけ算」に入っていけますよ。
- 「100玉」あるので「100」という大きな塊が体感できる
- 「10のかたまりが10個で100」になることが一目でわかる
- 「いくつといくつ」「合わせて10になる数」「数の合成・分解」がわかる
- 繰り上がりのたし算・ひき算を「玉」を使って理解できる
「すごろく」で数を学んだ
私は、子どもたちが大好きだった絵本キャラクター「ばばばあちゃんのぼうけんすごろく」でよく遊びました。
このすごろく、いろいろな仕掛けがあって楽しいんですよ。
お菓子のイラストが載っているマス目で止まるとお菓子カードがもらえるんですが、とんびー家ではそこに本物のお菓子を置いて遊びました。
すごろくは数の数え方を覚えるのに最適なんです。
コマという実物を実際に動かしながら数えるので身に付きやすいんですよね。
何より勝利のために積極的に数えてくれます笑
さらに「サイコロの見方」もわかるようになりました。
しかも、子どもたちは「お菓子」がかかっていたのですごく一生懸命でした笑
すごろくでたし算の勉強もしました。
サイコロを2つ使ってすごろくするんです。
二つ振って出た目を足した数コマを進めます。
サイコロを2つ使ってすごろくをするとこんなメリットがあります!
- すごろく盤の目が多いなら「かけ算」でやることもできる(最高36マス進む)
- 時間がかかりそうなすごろくを短時間で終わらせることができる!
- サイコロの見方がわかる
- 1~6までの数がわかる
- サイコロの目(●)の数と1~6までの数の一致
- 数の数え方に加え「たし算」の勉強もできる
- かけ算の勉強もできる
「7ならべ」で数を学んだ
「7ならべ」は、7を中心として、1~13までを並べていくトランプゲームです。
数字の認識もできるし同時に視覚的に並びを理解できます。
「ハートが8個あるから8」と、物の数と数字の一致も認識できます。
また、7ならべは1~13の間の「抜けている数」を埋めていくゲームなので、
「2と4の間の数は、えっと…」
と考える必要があります。
繰り返し遊んでいるうちに1から数えなくても間の数字がわかるようになりました。
- 1~13の数の並びがわかる
- 数字の形を認識できる
- 札についているマークの数と数字の一致
- 抜けている数の認識
「神経衰弱」で「数の合成」を学んだ
神経衰弱は皆さんご存じ、ジョーカー2枚を含む54枚のトランプを伏せて並べ、
ふつうは「キング」と「キング」、「3」と「3」のように同じ数字のカードを探し当てます。
が、私が子どもたちとやっていた方法が、ここに「数の合成」を持ってくる遊び方です。
「数の合成」とは「たし算」のことで小学1年生から始まります。
最初に覚えるべきは「合わせて10になる数の組み合わせ」です。
「1と9」「2と8」「3と7」「4と6」「5と5」、またその逆も。
とんびー家の神経衰弱は「同じ数」ではなく「合わせて10になる数」を探し当てるやり方です。
- 1枚目に「3」を引いたら2枚目は「7」を探し、合わせて10にする
- 1枚目が「9」だったら、2枚目は「A(エース)」を探し、合わせて10にする
子どもたちはこれを繰り返しやっているうちに、「合わせて10になる数」の組み合わせをあっという間に覚えてしまいました。
「8と□で10」「□と3で10」のような「合わせて10になるいくつといくつ」の問題は楽勝になりました。
「合わせて10になる数」は繰り上がりのたし算が出てきた時に、ぱっと思い浮かぶのが大事です。
以下は「8 + 4」の答えを出す場合の考え方です。
- 8はあと2で、10になる ←ココの部分がすぐ出てくることが大事!
- 2が必要だから、4を2と2に分ける
- 片方の2を持ってきて、「8 + 2 = 10」をつくる
- 残りの2を合わせて、10 + 2 = 12
①の部分がなかなか出てこないと繰り上がりの計算が苦手になってしまいます。
「8と2で10」を考えることなく反射的に出てくるまで繰り返すと、計算が圧倒的にラクです。
合わせて10になる数を「書く」「暗唱する」以外で覚えるには、「神経衰弱で数の合成」が一番ラクで楽しいです。
同時に「10は4と6」「10は1と9」のような「数の分解」もできるようになります。
繰り下がりのひき算も同様にできるようになりました。
子ども相手だからと手を抜かず真剣勝負でやったほうが、子どもが必死になるので、さらに勉強度が増す気がします。
- 合わせて10になる数がわかる
「1から100までのえほん」で学んだ
「数」に関する絵本もおすすめです。
いろいろな種類が出ていると思いますが、とんびー家でよく見ていたのが「1から100までのえほん」です。
コアラやカエルなど、様々な生き物が題材です。
1~20までは各数字ごと、30~100は10ごとに生き物が出てきます。
「50」のページにはちゃんと50匹の生き物が描かれています。
ちょっと時間はかかりますが、読み聞かせしながら各ページで数える練習をしました。
違う種類の生き物も数える対象として一緒に描かれているので、種類が違っても同じように数えていいことが学べます。
100玉そろばんは100個数えることができますが、同じ種類の玉なので100個数えても違和感ありません。
が、数に慣れないうちは、違う種類のものを同じように数えていいのかどうか違和感を覚える子どももいます。
数とイラストが対応して描かれている本はたくさんありますが、
1から100までのえほんは、ちゃんとストーリー展開されていてお話も面白いんですよ。
表紙を見ていただくとわかりますが、イラストがほんわかしていて癒されます。
- 1~20、30からは10ごとの数を体感できる
- 違う種類のものでも同じように数える対象になることがわかる
まとめ
今回は、私が子どもたちが小さな頃から一緒にやってきた、遊びながら学ぶ算数のいろいろな方法を解説しました。
下記のように遊びながら学ぶのが最強です!
- 「おままごと」で数を学んだ
- 「100玉そろばん」で数を学んだ
- 「すごろく」で数を学んだ
- 「7ならべ」で数を学んだ
- 「神経衰弱」で「数の合成」を学んだ
- 「1から100までのえほん」で学んだ
「将来的に数に強くなってほしい」「算数・数学が得意になってほしい」なら、
- 数の学びを頭の片隅においてたくさん遊ぶ
- とにかく手を使って実物を数える
こういったことをちょっと気にしてみると子どもの学びが深まります。
「親の数字好き嫌い」に関係なく、子どもを「数学好き」にすることは可能です。
理系と文系で将来の年収に格差が生まれている事実もありますし、職業選択に幅も生まれます。
「数字が嫌いだといろいろな面で損をする」ことは、大人にならないとわかりません。
子どもは意識せずとも「数学好き」に育てられるといいですよね。
参考になるとうれしいです。